サプリメントマイスター検定公式テキスト




はじめに

このたび、株式会社日本能率協会マネジメントセンターから『サプリメントマイスター®検定公式テキスト』を出版することとなりました。
日々忙しい生活を送る中で、人々は、毎日の「食」の大切さを忘れがちです。国民の食生活においては、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加、過度の痩身志向などの問題に加え、新たな食の安全性、食の海外依存の問題が生じています。食に関する情報が社会に氾濫する中で、人々は、食生活の改善の面からも、食の安全確保の面からも、食のあり方を学ぶことが求められています。

しかし、私たちが摂取するものには、食のほかにも「あり方を学ぶことが求められている」ものがあります。それは「サプリメント(健康食品)」です。実に国民の約7割が、「サプリメントを使ったことがある」「サプリメントを使っている」というデータがあります。その市場規模は1兆円を超え、一般大衆薬以上の市場規模を形成しています。

このように、「自分の身体は自分で守る」というセルフメディケーションが普及しつつある中、国民自身が、食だけではなく、多品種化・多様化するサプリメントに関する正しい知識を持つことは、大変重要なことになってきました。この機会に、サプリメントマイスター®︎検定の内容を学び、資格を習得していただき、ご自身やご家族などの健康に役立てていただけましたら幸いです。

2014年7月
厚生労働省認可法人 財団法人職業技能振興会
理事長 兵頭大輔

財団法人職業技能振興会 (監修)
出版社: 日本能率協会マネジメントセンター (2014/8/31)、出典:出版社HP

目次

はじめに
試験概要

第1章 サプリメントを取り巻く世界
1 サプリメントとは
①健康食品(サプリメント)の定義
②サプリメントの始まり

2 サプリメントのブームの変遷
①医薬品と食品の明文化
②サプリメントのブーム

3 サプリメントに期待される効果
①実態調査の結果からみた現状
②健康食品(サプリメント)を利用している人の頻度・割合(予備調査)
③併用している「サプリメント」の種類・割合(本調査)
④処方薬との関係(本調査)
⑤健康食品(サプリメント)を利用する目的(本調査)
⑥健康食品(サプリメント)に抱く満足感・不満足感
⑦健康食品(サプリメント)を選ぶときのポイント
⑧健康食品に関する情報収集経路(本調査)
第1章 確認問題

第2章 私たちの身体のしくみと働き
1 人体の恒常性
①身体を構成する水分
②腎臓のしくみと働き
③血液循環のしくみと働き

2 神経伝達のしくみ
①中枢神経系と末梢神経系
②神経伝達のしくみ
③自律神経系の働き

3 ホルモンの働き
①ホルモンによる情報伝達
②ホルモン分泌の調整
③成分・機能による分類

4 消化のしくみと摂食
①消化管の構造
②肝臓の働き
③消化液の分泌調節
④食欲と食行動の調節

5 感覚と運動のしくみ
①感覚と感覚器
②骨と関節
③骨髄による造血機能
④筋肉の種類

6 免疫システムの働き
①人体の免疫システム
②免疫システムに関わる器官
③抗原と抗体
④体液性免疫と細胞性免疫

7 加齢にともなう変化
①ホメオスタシスの低下
②高齢者と脱水

8 人間に必要な栄養素
①栄養と栄養素
②栄養素の分類

9 エネルギー代謝
①代謝とエネルギー代謝
②体内のエネルギー代謝
③アデノシン3リン酸(ATP)の生成過程
④エネルギー消費量の分類
第2章 確認問題

第3章 食生活と生活習慣病
1 生活習慣病が「怖い」といわれる理由
①うつる病気からつくられる病気へ
②成人病から生活習慣病へ
③生活習慣と病気との関係
④メタボリックシンドロームとロコモティブシンドローム
⑤国民病と呼ばれる生活習慣病
⑥平均寿命と健康寿命の差

2 高血圧・肥満とリスク要因
①高血圧とリスク要因
②肥満と脂質異常

3 糖尿病とリスク要因
①糖尿病の判定基準
②糖尿病の特徴
③糖尿病の合併症

4 悪性新生物(がん)とリスク要因
①日本の悪性新生物(がん)の発生状況
②がんの発生と増殖のメカニズム

5 心疾患・脳血管疾患とリスク要因
①心疾患の種類と特徴
②脳血管疾患の種類と特徴

6 慢性閉塞性肺疾患(COPD)・高尿酸血症・骨粗鬆症とリスク要因
①慢性閉塞性肺疾患(COPD)の特徴
②高尿酸血症と痛風の関係
③骨粗鬆症と骨折の関係

7 ストレスとリスク要因
①ストレス反応のしくみ
②ストレスによる身体変化

8 アレルギーとリスク要因
①アレルギーの分類
②I型アレルギーの特徴

9 3段階で行う生活習慣病の予防
①健康と病気の概念
②病気の予防

10 食生活改善でできる健康管理
①食の重要性
②食事による摂取量の基準
③バランスのよい食生活とは
④健康な食生活とは

11 食生活改善と健康寿命
①食生活改善で健康寿命を延ばす
②日本人の食生活の状況

12 食生活のなかのサプリメントの役割
①家族形態・食事習慣・食事内容の変化
②サプリメントの取り入れ方
第3章 確認問題

第4章 サプリメントを取り入れた日常生活
1 改善目標の設定
①目標を設定するために必要な作業
②長期目標・中期目標・短期目標を設定する

2 目的別サプリメントの選択
①気になる症状を緩和・改善したい場合
②身体の悩みを緩和・改善したい場合

3 生活習慣別サプリメントの選択
①生活習慣や食習慣との関係
②生活習慣別にみた注意点
③自分に合ったサプリメントの取り入れ方

4 おもなサプリメント素材
アガリクス / アサイー / アスタキサンチン / アセロラ / αリポ酸 / アロエ / EPA / イチョウ葉エキス / ウコン / MSM / L-カルニチン / 大麦若葉 / オリーブ / オリゴ糖 / カキ / 核酸 /カシス / カボチャ種子 / ガルシニア /甘草 / 肝油 / キトサン / キャッツクロー / GABA / クマザサ / グルコサミン / クロレラ / 桑の葉 / 高麗人参 / コエンザイムQ10 /コラーゲン / コンドロイチン / ザクロ / サメ軟骨 / サラシア / シジミ / シソの葉 / 生姜 / 植物酵素 / 食物繊維 / 深海ザメエキス / スッポン / スピルリナ / 西洋ヤナギ / セサミン / センナ茎 / 大豆イソフラボン / 大豆サポニン / 大豆ペプチド / 大豆レシチン / タウリン / タルトチェリー / DHA / 田七人参 / 冬虫夏草 /納豆キナーゼ / 乳酸菌 / ニンニク / ノコギリヤシ / ノニ / 梅肉 / 蜂の子 / ヒアルロン酸 / ビール酵母 / フコイダン / プラセンタ / ブルーベリー / プルーン / プロテイン / プロポリス / 紅麹 / ホスファチジルセリン / マカ / 松樹皮エキス / モロヘイヤ / ヤツメウナギ / ユーグレナ / 卵黄油 / リコピン / ルイボスティ / ルテイン / 霊芝 / ローヤルゼリー
第4章 確認問題

第5章 サプリメントに関連する法制度
1 健康食品(サプリメント)の定義
①「健康食品(サプリメント)」という食品は存在しない
②サプリメントの位置づけ
③医薬品と食品の違い

2 食品に関する表示制度
①健康や栄養に関する表示制度
②栄養成分に関する表示制度
③栄養機能食品に関する表示制度
④特定保健用食品に関する表示制度
⑤特別用途食品に関する表示制度

3 食品の安全と衛生確保のための表示
①消費期限・賞味期限の表示制度
②食品添加物の表示制度
③アレルギー物質の表示制度
④摂取基準・摂取上限の制度

4 食品に関する禁止と規制
①虚偽誇大広告・優良誤認表示の禁止
②効果効能を表示・暗示する表現
③著しく事実に相違する表示となる要件
④違反となる表示例
⑤業界の自主的な認証制度

5 サプリメントを選ぶときの注意点
①表示・広告の法令別違反件数
②不適正な表示・広告の見極め
③サプリメントをめぐるトラブル
第5章 確認問題

財団法人職業技能振興会 (監修)
出版社: 日本能率協会マネジメントセンター (2014/8/31)、出典:出版社HP

試験概要

試験区分 サプリメントマイスター
試験会場 東京(東京以外での試験も行う予定)
試験日 年3回(2月・6月・11月)
受験資格 特になし
出題数・形式 30問・五肢択一(マークシート方式)
合格基準 問題の総得点の7割を基準として、問題の難易度で
補正した点数以上の得点
出題科目 ①サプリメントを取り巻く世界
②私たちの身体のしくみと働き
③人間に必要な栄養素
④食生活と生活習慣病
⑤サプリメントを取り入れた日常生活
⑥おもなサプリメント素材
⑦サプリメントに関連する法制度

※試験日、試験会場、受験料などは、各回の「受験要網」で確認してください。

[問い合わせ先・願書提出先] 財団法人職業技能振興会
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-16-6 パレ・ジュノ3階
TEL:03-3353-9181
FAX:03-3353-9182
(土曜・日曜・祝祭日を除く10:00~18:00)
財団法人職業技能振興会 (監修)
出版社: 日本能率協会マネジメントセンター (2014/8/31)、出典:出版社HP

受験申込みから合格発表までの流れ

1. 受験要綱・願書の入手
・財団法人職業技能振興会ホームページよりダウンロード
(http://www.fos-jpn.org)

2. 受験申込み
・出願期間内に必要書類を財団法人職業技能振興会に郵送
・出願期間内に下記の振込先に受験料7,000円を払込み
(振込手数料は受験者負担)

3. 受験票の交付

4. 試験実施

5. 合格発表・認定証交付
・試験実施後約6週間を目処に合否を判定し、結果を通知
・結果の通知とともに、合格者には認定証を交付

財団法人職業技能振興会 (監修)
出版社: 日本能率協会マネジメントセンター (2014/8/31)、出典:出版社HP