ねこ検定公式ガイドBOOK 中級・上級編




『ねこ検定』と本書について

2016年11月、弊社では『ねこ検定公式ガイドBOOK』を発売いたしました。
そして翌17年3月に行われた『ねこ検定』は、おかげさまで多くの方に受検していただくことができました。本書はその「ねこ検定」の中級・上級編の公式ガイドBOOKになります。前回のテキスト同様、本書も検定に合格するための学習用として利用するのはもちろんですが、この一冊を読めば、猫に関するかなりのことを、正しく知ることができます。

特に今回は、猫に関する知識を求められれば、的確にアドバイスができる猫のスペシャリストレベル(中級)、猫に関する知識を活かした活動や、職業を目指すのにふさわしい猫のマスターレベル(上級)にふさわしい内容にするべく、各章で専門家の方にも監修として入っていただきました。

「猫好きだからこそ、一緒に暮らしているからこそ知りたい猫のこと。そんな人に役立つ情報満載の一冊」というコンセプトは『ねこ検定公式ガイドBOOK』と同様です。人と猫がもっと幸せになれるようにという願いを込めて、読んで、楽しんで、勉強できる……そんな一冊を目指しました。そしてぜひ、『ねこ検定』にも挑戦してみてください。

本当の猫好きとして、公式認定です!

『ねこ検定』についてはこちらに!
ねこ検定運営事務局 TEL 03-3233-4808

ねこ検定公式サイト
https://www.kentei-uketsuke.com/neko/

神保町にゃんこ堂 (著), 清水満ほか (監修)
出版社: 廣済堂出版 (2017/11/15)、出典:出版社HP

CONTENTS

『ねこ検定』とは

巻頭グラビア 猫道これが私の生きる道
タレントとして生きる
看板猫として生きる
家猫として生きる
ホストとして生きる
島猫として生きる

図解 ネコリンク
猫に繋がるモノやコトの関連図
猫環境の変化
猫との出会い方
ネコノミクスの広がり

1 猫の生態
ネコ科の系譜
ネコ科の8系統
ネコ科の行動
身体のしくみ
脳の神経回路
消化吸収
パーツ解説
瞳の色
肉球の色
色彩遺伝

2 猫の暮らし
住居の工夫
理想の数字
猫も人も快適に暮らせる猫のための部屋づくり
フードと猫砂
フード
栄養素
猫砂
猫の病気
泌尿器系
感染症
内分泌
消化器
循環器
顔周り
皮膚
がん
健康チェック
排泄物
目・耳・鼻
嘔吐物
皮膚・被毛
その他
病院でのケア
健康診断
不妊・去勢手術
自宅療法
内服薬
外用薬
応急処置

3 猫の歴史
猫の品種図鑑
猫の品種地図
猫の日本史
江戸の猫ブーム
猫の世界史
猫の黒歴史

4 猫の文化
猫の流行史
猫をめぐる出来事
全国猫スポット
新旧の猫伝えをたどる
ニャット界
ウエブ&SNS
アイドル猫
マンガ&情報
猫本ジャンル
まだまだ拡大し続ける、猫本の世界
ネコ科系
お仕事系
パーツ系
ものづくり&絵描き系
教養系
セルフヒーリング系

『ねこ検定』模擬問題集
解答と解説

ねこらむ 香取章子さん(ちよだニャンとなる会)
ねこらむ 猫びより編集部

参考図書一覧

おことわり
猫の研究は浅く、わかっていない事も多く、新しい発見が毎日のようにあります。本書の内容は今現在(2017年10月)の情報に準拠しており、また、猫の個体によっては、必ずしもこれが正しいという答えもなく、一般大多数の例に即して入る事も付け加えておきます。

神保町にゃんこ堂 (著), 清水満ほか (監修)
出版社: 廣済堂出版 (2017/11/15)、出典:出版社HP

「猫道」これがわたしの生きる道

モデル猫:にぼし

働く猫から一日中のんびりする猫、多くの人と触れ合う猫から家族以外の人とはめったに会わない猫。日本で暮らす猫たちにも、さまざまな生き方があります。どの生き方もそれぞれの道を猫らしい姿で極めています。そんな猫たちの「猫道」の幕開けです。

1 タレントとして生きる
ドラマやCMに引っ張りだこのタレント猫、じっとしているのが何よりも難しい猫が、演技をするなんてすごいこと。でま、そこにはこちらの望み通りに動いてもらったり、表情を引き出させるスタッフの涙ぐましい努力がある。撮影がないときは、ごくごく普通の猫たちだ。一日中寝ているのが仕事らしい。

「春馬」くんや「あなご」と同じ700動物プロダクション所属の「にぼし」。初出演は2014年公開の映画『猫侍』オープニングのシーン。まだ子猫だった「にぼし」の名は主演の北村一輝さんに命名されたそう。物事に動じないタイプだけにCMやドラマに多数出演。

2 看板猫として生きる。
愛くるしい姿でお客さまをおもてなしする看板猫。もちろん何もしなくても、テーブルの下にずっと隠れていても、そこにいるだけで十分。眺めるだけのお客の視線や、近づくだけで上がる感嘆の声。そんな心をもてあそぶかのように、皇帝気分で店内を自由に行き来している。

看板猫のいる紅茶専門店「ディー・カッツェ」の「カイザー」。くるんとした目と目が特徴的な長毛種のアメリカンカール。看板猫は他に姉の王女、店長で父親のケーニッヒ、母親のクイーンの4匹が交代で出動。

3 家猫として生きる
猫はもはやペットではなく、家族の一員。のんびりと眠る姿を見るだけで、柔らかい被毛に触れるだけで、日々の緊張や人間関係の気遣いから解放される。ストレスフルな社会を、共に生きるのに欠かさない存在となっている。言葉は通じなくても心が通じていれば、それだけで十分。

世田谷区で暮らす祐宗さんファミリー。その構成は、アパレル会社勤務のお父さんとお母さん、高校生の女の子と10歳のシャリュトリュー「あんこ」。おっとりとした性格で、家族3人が出払ったあとの家を守っている。

4 ホストとして生きる
猫カフェの猫たちは高見の見物で、代わる代わる現れる人間を見下ろしている。それもそのはず、猫たちは幼い頃から店内がホームタウン。部外者でしかも猫たち側の数が勝っていて、人間の肩身はすこぶる狭い。オヤツで気をひいて猫たちのウケを狙う猫好きが増殖中だ。

吉祥寺の猫カフェ「てまりのおうち」の「マッシュ」はユニークな顔立ちで人気者。猫の複合施設「吉祥寺プティット村」にある姉妹店「てまりのおしろ」へ移ってもお昼寝大好きの穏やかな性格はかわらない。

5 島猫として生きる
太陽が輝くお天気のいい日。瀬戸内海の島には多くの釣り人や観光客が訪れる。船が港に着くと、まるで島の代表のように待ち構えている猫たち。小道で会うと唸りながら逃げていく猫もいる。島のはずれでは、母猫がせっせと子育てに励んでいる。猫のいる島は、そこで暮らす猫たちのさまざまな姿を見せてくれる。

瀬戸内海や九州には多くの島があるが、島にはやはり、猫の姿がよく似合う。盛んだった漁業の名残で猫が多く、猫好きの島民から、ごはんをもらって幸せに暮らしている。自由にも見えるが、厳しい自然環境の中で強く生きていた。

神保町にゃんこ堂 (著), 清水満ほか (監修)
出版社: 廣済堂出版 (2017/11/15)、出典:出版社HP