BJTビジネス日本語能力テスト 模試と対策




はじめに

BITビジネス日本語能力テストは、ビジネス場面で必要とされる日本語コミュニケーション能力を測定するテストです。

現在、企業では人事制度の指標に、大学ではキャリア支援に、また、入国審査における留学の資格認定の資料に活用されています。テストは、次のような内容で構成されています。

パート 形式 セクション数 問題形式 問題数 テスト時間
第1部 聴解テスト 1 描写問題 10 50分
2 表現力問題 10
3 聴解問題 15
第2部 聴読解テスト 1 描写問題 15 30分
2 聽謊解問題 15
第3部 読解テスト 1 文法・語彙問題 10 40分
2 表現力問題 10
3 短文歲解問題 15
合計 8 100 120分

 

詳しい内容は、日本漢字能力検定協会BJTビジネス日本語能力テストの公式サイトhttp://www.kanken.or.jp/bit/をご参照ください。

本書は、単に問題を解いて勉強するだけでなく、本番さながらの模擬テストが経験できるようにテストの内容に合わせて作られています。テストで高得点をとるためには、テクニックが必要です。「これで得点アップ!」と「ここがポイント!」には問題を解くための鍵が書かれています。

また、「ビジネスコラム」では、ビジネスの基本をできるだけやさしく説明しました。受験が終わった後も日本のビジネス社会で働くのに役に立つはずです。ひとりでも多くの方がこの問題集を使い、高得点を目指してくださることを願っています。また、ビジネス日本語教育に携わる教師の皆さまにも、指導の際に活用していただければ幸いです。

本書の作成にあたって、古座明郎、小塩久光、荒山三千雄、天野晃、辻健一、平塚尚三郎各氏をはじめ、問題作成に携わった方々には数々のご協力をいただきました。深く御礼を申し上げます。また、この本の執筆および監修に尽力し、出版に向けての陣頭指揮を取った平岡由紀子氏に心より感謝を申し上げます。

キャプラン株式会社 プレゼンスアカデミー一同

JALアカデミー (著)
出版社: アスク; 改訂版 (2006/7/25)、出典:出版社HP

本書の使い方

模擬テスト形式
本書は実際のテストに合わせた練習ができるよう、テストと同じ形式、同じ問題数(100題)になっています。

第1部「聴解」と第2部「聴読解」はCDに合わせて進めてください。第3部「読解」は40分を目安に解く問題です。時間内に問題を解いてみましょう。配点については、公表されていないため、設定していません。BJTビジネス日本語能力テストは問題の範囲が広く、受験準備がしにくいテストです。ぜひ、この問題集でたくさんの問題を解き、テストの形式に慣れてください。そうすれば得点アップは確実です。

「解説」の効果的な使い方
特に難しい問題が多い「聴解」セクション3、「聴読解」セクション2、「読解」セクション3には詳しい解説をつけました。わかりやすく書いてあるので、一人でも勉強ができます。

「聴解」セクション3と「聴読解」セクション2は、スクリプトが左のページ、解説が右のページにあります。スクリプトで音声を確認し、そのあとヒントを読んで解き方のコツをつかんだり、語句の意味を学習したりしてください。

本書の特徴
「解説」について
・「語句」は、問題の中で使われている意味を中心に説明しました。より広い意味を知りたい場合は、辞書などで調べてください。カタカナ語に付けた訳は原語です。
・「ビジネスミニ情報」では、上級者向けに問題の背景が説明してあります。解答には直接関係ありませんが、問題に関連した情報を得ることができます。
・本書は、「分かりやすさ」を第一としました。従って、説明はできるだけ簡単な言葉で書いてあります。

「ビジネスコラム」についてオフィスや新聞などで日ごろよく耳にするもの、目にするものを取り上げました。現在持っているビジネス関連知識を整理したり、広げたりするのに活用してください。

「語句」について
解説の中で取り上げた「語句」を巻末にまとめました。ページごとに載せてありますので、問題の中でどんな使われ方であったか、どんな意味であったかを後で確認するのに使ってください。

JALアカデミー (著)
出版社: アスク; 改訂版 (2006/7/25)、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書の使い方 本書の特徴

1 問題
第1部 聴解
セクション1
セクション2
セクション3

第2部 聴読解
セクション1
セクション2

第3部 読解
セクション1
セクション2
セクション3

2 正答・解説・スクリプト 正答
第1部 聴解
セクション1:スクリプトと正答
セクション2:スクリプトと正答
セクション 3:スクリプト、正答、解説 これで得点アップ!

第2部 聴読解
セクション1:スクリプトと正答
セクション2:スクリプト、正答、解説 これで得点アップ!

第3部 読解
セクション1:正答
セクション2:正答
セクション3:正答と解説

3ビジネスコラム
ビジネスによく使うカタカナ語とその原語
定型表現
慣用表現
会社組織図
社内文書
商取引の流れとその書類
商品開発 業績・景況
ビジネス基本単語

4 付録
語句
解答用紙

JALアカデミー (著)
出版社: アスク; 改訂版 (2006/7/25)、出典:出版社HP