薬学検定試験 D分野 公式テキスト




まえがき

求められる薬の正しい知識

薬学検定試験はあなたの「美容と健康」をサポートします。また、就職活動・転職活動の武器となります。

これまで薬局でしか販売されなかった医薬品がコンビニやスーパーなどの一般小売店でも販売されるようになりました。かつて経験したことがないくらいに薬が身近になり、簡単に手に取ることができて便利になる反面、これからはある程度、消費者の1人ひとりが自分に合った薬を選び出す力、「セルフケア」や「セルフメディケーション」を正確に行う能力が必要になってきました。すなわち、店頭に数多く陳列されている薬の中から、自分の症状に見合った薬をある程度は自分の力で選び出し、あるいは飲み合わせの問題も含め、自分の体質・症状を考えて、飲んではいけない薬を避ける力が消費者側にも求められてきました。

こういった実情に鑑み、広く国民の方々に対して実効性のある薬学情報を提供するのはこれからの薬剤師の役割であると考え、日本セルフケア支援薬剤師センターでは、「セルフケア」「セルフメディケーション」推進支援事業の一環として「薬学検定試験」を実施しています。

この薬学検定試験は1級~4級の4段階が設けられており、各級により出題分野(A分野~E分野)が異なります。本書のような分野別テキストが発刊されることにより、例えば受験者ご自身が未だ学習が足りていないと思う分野の克服に使用することができ、またこれから薬学を少しずつマイペースに学習していくためのテキストとして使用することもできます。このように、これまで以上に学習環境が整備され、学習意欲が高まり、薬のことを効率良く学ぶことができると思料致します。もちろん、薬学検定試験の合格が身近になり、就職活動や転職活動における自己アピールの手段として用いられるケースも益々増えるものと考えます。

「薬学検定試験」を通して薬の正しい知識を習得することにより、病気を予防し、運悪く病気になっても健康をいち早く取り戻し、また薬による健康被害を防止し、そして高騰している医療費が抑制されることを私たちは望んでいます。

内閣府認証 NPO法人
日本セルフケア支援薬剤師センター
代表理事 細見 守

日本セルフケア支援薬剤師センター (著)
出版社: 一ツ橋書店 (2016/8/8)、出典:出版社HP

〈出題分野A ~E>

出題分野 4級 3級 2級 1級
A分野 一般用医薬品(いわゆる大衆薬,OTC薬,生活改善薬を含む),医薬部外品,ならびにサプリメントや,保健機能食品 (特定保健用食品・栄養機能食品)の基本問題,及び有効成分の下記事項に関する問題。
☆作用・効果(効能)
☆副作用
☆使用上の注意
40問 40問 20問 20問
B分野 薬学を主とした医療用語に関する問題。 10問 10問 20問 20問
C分野 疾患の,特に生活習慣病疾患の概略・予防・改善のための家庭医学的な問題など,薬学と関係する周辺分野の問題。 10問 20問 20問
D分野 病院や診療所などの実際の医療現場で使用される医療用医薬品において有効とされる成分の下記事項に関する問題。
☆作用・効果(効能)
☆副作用
☆使用上の注意
20問 20問
E分野 食品と薬の飲み合わせ、薬同士の相互作用および血液・尿検査(臨床検査)値の意味とその異常値に関係の深い疾患名に関する問題。 20問
日本セルフケア支援薬剤師センター (著)
出版社: 一ツ橋書店 (2016/8/8)、出典:出版社HP

CONTENTS

第1部 受験要項
第1章 薬学検定試験
1 受験資格
2 特に、次のような方に…
3 試験問題の内容(概要)
4 試験分野およびレベル

第2部 各論
第1章 中枢神経系に作用する薬
第2章 末梢神経系に作用する薬
第3章 抗炎症薬
第4章 抗アレルギー薬
第5章 心臓血管系に作用する薬
第6章 呼吸器系に作用する薬
第7章 消化器系に作用する薬
第8章 泌尿器系に作用する薬
第9章 血液・造血器官に作用する薬
第10章 眼に作用する薬
第11章 口腔に作用する薬
第12章 耳鼻咽喉に作用する薬
第13章 ホルモンとホルモン療法薬
第14章 糖尿病治療薬
第15章 高脂血症治療薬
第16章 痛風・高尿酸血症治療薬
第17章 病原生物に作用する薬
第18章 抗悪性腫瘍薬(抗がん薬)
第19章 漢方薬
第20章 その他

索引

日本セルフケア支援薬剤師センター (著)
出版社: 一ツ橋書店 (2016/8/8)、出典:出版社HP