最新! アロマセラピーのすべてがわかる本




ご利用前に必ずお読みください

アロマセラピーは、古代から伝わる伝統療法であり自然療法のひとつです。使用する精油(エッセンシャルオイル)は大地の恵みである植物から芳香成分を抽出したものです。それは、五感の中でも嗅覚と触覚を通じ、心・精神・体に働きかけます。精油を上手に使うことは、健康を保ち、病気にならないための予防、心と体の健康と美容にとても役立つので、セルフコントロール(自己管理)を上手に行い、健康で豊かな毎日をすごすためのものとして利用してください。

ただし、アロマセラピーは決して医療行為ではなく、精油は医薬品ではありません。妊娠中の人や持病のある人など、健康状態が気になる人は、必ず事前に医師や専門家に相談のうえ、本書の注意事項をよく読んで、正しくお使いください。

本書の内容には、正確を期するよう万全の努力を払いましたが、記述内容に誤り、記などがありましても、その責任は負いかねますのでご了承ください。またトリートメントをはじめ、本書で紹介している内容ならびに精油を使用して生じた損価や負傷、そのほかすべての問題における責任を負うことはできません。重ねてご了承ください。

はじめに

「自分自身を幸福にすること。それは、人生の喜び、豊かさを実現させる」

アロマセラピーと出逢い、植物が私に教えてくれた大切な言葉です。この世に命を授かり、私たちはいつでも笑顔で幸福でいたいと願っているはずです。しかし現実は、人間関係など何かしらのストレスを抱えています。また人生の経験によって、それぞれ感情に「痛み」を感じていることも多いでしょう。自分が幸福か?楽しいか?を決めているのは心ではなく脳です。他人ではなく、自分自身が決めているのです。

「木漏れ日が美しい森林」「花が咲き乱れる草原」「鳥のさえずり」といった自然の恵みや美しさに触れるとき、心がとても安らぎ、リフレッシュします。大地の恵みである植物、そのエネルギーがぎっしり詰まっている精油(エッセンシャルオイル)は、脳へと働きかけ、感情をコントロールすることができます。

たとえば、ちょっと気持ちが沈んでいるとき、ドーパミンが分泌されるグレープフルーツの香りを嗅ぐと、1日を明るく前向きな気持ちですごすことができます。いつでも気軽に使える精油は、地球からの素晴らしい贈り物です。

「香りがいいから楽しむ」というのもひとつの方法ですが、贈り物1つひとつの作用を理解し、自分にあうものを日常生活に取り入れることで、心を癒し前向きな気持ちを持つことができます。それによって自分を高め、自信が満ちあふれ、どんなことも成し遂げることができるという強い心を持つことさえ可能です。

精油は、脳がコントロールしている心、精神、体、肌のケアを行うことができ、人それぞれの「痛み」による傷をあらゆる方向から修復することができます。本来あるべき自分らしさや感受性を自然な方法で引き出し、人生を輝かせるチカラを秘めているのです。

本書は、科学的根拠のある精油の使い方をわかりやすい図解とともに紹介しています。健康や美容面だけでなく、ビジネスなどあらゆるシーンにアロマセラピーを正しい方法で応用できるよう、多方面にわたり使用方法を紹介しています。

本書を通じ、香りを味方につけ、あなたがいつも笑顔で幸福でありますように。そして、あなたの周囲の人々にも幸福の波動が広がり、日本中が豊かさと幸福で満たされますように。

小野江里子

小野 江里子 (著)
ソーテック社 (2016/10/8)、出典:出版社HP

本書の使い方

Chapter 1では「アロマセラピーの基礎知識」、Chapter 2では「精油のブレンド方法」、 Chapter 6では「お家でできるアロマトリートメント」、Chapter8では「脳内神経伝達物質とアロマセラピー」を紹介しています。またChapter3.7に出てくる作用(ex.抗菌、抗ウイルス……)についてはChapter3の147、148頁で解説しています。

Chapter 3 精油のプロフィール
※英名・学名は各ケモタイプをカッコ内に表示。別名がある場合にはスラッシュで区切って表示。

①精油の名前(和名/英名)
②精油の詳細情報(特徴や原産地など)
③精油の主な作用
④精油の主な成分
⑤精油の抽出部位
⑥使用上の注意事項
⑦価格帯の目安
⑧使用にお勧めのシチュエーション
⑨体に関する作用
⑩肌に関する作用
⑪精油の補足情報(歴史やB・F、ノートなど)

Chapter 4 キャリアオイルのプロフィール

①オイルの名前(和名/英名)と作用の特徴
②キャリアオイルの基本情報
③キャリアオイルの詳細情報(特徴や原産地など)
④主成分と働き
⑤お勧めの使用方法

Chapter 5 クラフトレシピ

①クラフトのテーマ
②クラフト名
③用意するもの
④つくり方
⑤使用にお勧めのシチュエーション
⑥注意事項や保存期間、ワンポイントアドバイスなど

Chapter 7 症状別レシピ

①症状のテーマ
②症状名
③お勧めの精油
④症状への対策
⑤お勧めレシピ
⑥注意事項

小野 江里子 (著)
ソーテック社 (2016/10/8)、出典:出版社HP

目次

はじめに

Chapter 1 必ず押さえておきたい 「アロマセラピーの基礎知識」

01 アロマセラピーとは?
大地のめぐみがたっぷり!「アロマセラピーの定義」
香りで心身が一瞬に変化する!「香りのメカニズム」
アロマセラピーの主な作用

02芳香療法の歴史
香りは神聖なもの!「古代エジプトではミイラづくりにも使われていた」
神と人をつなげる数々の香り!「イスラエルの聖なる香りとオイル」
4体液説の提唱と初の薬草書!「古代ギリシア・ローマの華やかなバラ生活」
現代の精油の抽出方法がはじまった!
「古代イスラム・香料貿易と錬金術師・アヴィケンナ」
香りの文化が花開いた!「中世ヨーロッパ・香り文化の急成長!」
アロマセラピー誕生!「18世紀~現代」

03 これからのアロマセラピー
アロマセラピーで医療費削減!「進む高齢化社会と現状」
アロマでできる!「健康寿命を延ばす3つのステップ」
0.15秒でできる!「アロマでできる認知症予防」
朝の目覚めをスッキリ! 活動的な毎日を!「朝のアロマ習慣」
質のいい睡眠で朝までぐっすり!「夜のアロマ習慣」

Chapter 2 人生に豊かさと潤いがプラスされる 「精油とブレンド方法」

01 精油(エッセンシャルオイル)
植物のエネルギーがたっぷり詰まっている!「精油」
精油とアロマオイルって違うの?「正しい精油の選び方」
使い方を間違うとキケン!「精油の取り扱い方法」
素晴らしい作用の反面、毒にもなりうる!「精油とトリートメントの禁忌」
植物の命が愛おしくなる!「精油の抽出方法」
植物の見た目で効能がわかる?「植物の抽出部位と特徴」
古代から続く薬草治療の原点?「特徴類似説」
西洋薬にはない! ひとつの精油に複数の作用がある「精油の魅力」

02 ブレンドとは?
香りが奏でるハーモニー
ブレンドファクターとブレンド比率
ブレンド上級者に必須!「香りのノート」
世界にひとつ「オリジナルフレグランスづくり」

Chapter 3 これだけ知っておけばアロマの達人になれる 「精油75種」

01 チャクラと精油の関係
チャクラとオーラ
イランイランの
ウィンターグリーン
ウコン
オレガノ
オレンジ・スイート&オレンジ・ビター
カモミール・ジャーマン
カモミール・ローマン
カルダモン
キャロットシード
クラリセージ
グレープフルーツ
クロープ
コパイバ
コリアンダー
サイプレス
サンダルウッド
シダーウッド・アトラス
シナモン
ジャスミン
ジュニパー
ジンジャー
ゼラニウム
セロリ
タイムリナロール
ティトゥリー
ニアウリ・シネオール
ネロリ
バジル
パチュリー
バルマローザ
ヒソップ
プチグレン
ブラックペッパー
フランキンセンス
ベティバー
ペパーミント
ヘリクリサム
ベルガモット
ベンゾイン
マージョラム・スイート
マンダリン
ミルラ(没薬)
メリッサ
ヤロウ

●主な作用と意味
ユーカリ・グロブルス
ユーカリ・シトリオドラ
ユーカリ・ラディアター
ライム
ラヴィンサラ (ラベンサラ)
ラバンジン
ラベンダー
ラベンダー・ストエカス
ラベンダー・スパイク
レモン
レモングラス
ローズ(ローズ・アブソリュート)
ローズ(ローズオットー)
ローズウッド
ローズマリー・カンファー
ローズマリー・シネオール
ローズマリー・ベルベノン
ローレル
青森ヒバ
クスノキ(樟)
クロモジ(黒文字)
ゲットウ(月桃)
サンショウ(山椒)
スギ(杉)
トドマツ(椴松)
ニオイコブシ(匂辛夷)
ハッカ(和薄荷)
ヒノキ(檜)
ホウショウ(芳種)
ユズ

Chapter 4 体質にピッタリのオイルが見つかる! 「キャリアオイル20種」

01 キャリアオイル(植物オイル)
アロマセラピーに欠かせない「キャリアオイル」
脂肪酸について
植物油について
アプリコットカーネル油
アボカド油
アルガン油
ウィートジャーム油
オリーブ油
カメリア(ツバキ)油
グレープシード油
スイートアーモンド油
セサミ油
月見草油 (イブニングプリムローズオイル)
ヘンプシード油
ポリジ油
マカダミアナッツ油
ローズヒップ油
ココナッツ油
シアバターホホバ油
アルニカ油
カレンデュラ油
セントジョンズワート油

Chapter5 天然素材・手づくりで安心! 「クラフトづくり」

01 アロマセラピー関連の3つの法律
留意することと3つの法律

02 クラフトづくりの基本
計測容器
保存容器
01 ローション
02 フェイシャル&ボディオイル
03 ミツロウクリーム
04 クレイパック
05 ハーバルソープ
06 バスソルト
07 ジェル
08 シャンプー&ボディソープ
09 湿布
10 吸入
11 うがい
12 マスク
13 フレグランス
14 超音波式のディフューザー
15 (ルーム・掃除用)スプレー

Chapter 6 プロ並みのケアをしよう! 「お家でできるアロマトリートメント」

01 アロマトリートメントの効果
タッチングのもたらす驚きのパワー
タッチングとオキシトシン
「タッチング」と「香り」による痛みのゲートコントロール
アロマトリートメントの素晴らしさ

02 実践! アロマトリートメント
トリートメントの注意事項
トリートメントの基本手技
キレイと健康を加速する「セルフケア」
大切な人へ行う「他者へのケア」

Chapter 7 こんなに対応できる! 「アロマでできる 165の症状レシピ」

01 症状別レシピをはじめる前の10の心得

02 呼吸器系&免疫系
呼吸器系のしくみ
咳・痰・気管支炎・のどの痛み
風邪・インフルエンザ
発熱・節々の痛み
帯状疱疹・単純疱疹) (ウイルス性疾患)

03 筋肉・関節系
疲労時の筋肉・関節周辺のメカニズム
筋肉痛・肩こり・腰痛
(膝、ひじ、リウマチ、腱鞘炎など)
捻挫・打撲・ぎっくり腰

04 循環器系
自律神経について 全身の血液循環とリンパ循環
冷え性
むくみ
静脈瘤
動悸・頻脈・血圧
疲労感・だるさ・頭痛

05 泌尿器系
腎臓と尿
膀胱炎

06 消化器系
消化管と消化器の構造
消化不良・食欲不振・食欲過多
胃痛
排便・便秘
肝臓の疲れ

07 生活習慣病
生活習慣病
生活習慣病予防

08 ダイエット
食欲のメカニズム
ダイエットを成功させるマインド
ダイエット

09 花粉症
花粉症のメカニズム
花粉症

10 ストレス
心の状態は脳が支配する ストレスとセロトニン
疲弊
呼吸が浅い
気持ちのコントロール」

11 皮膚
皮膚のメカニズム 美肌の5原則「うなはたけ」
しわ
敏感肌
オイリー肌・硬化肌省
ニキビ
美白・しみ
老化肌
日焼け・唇
目の疲れ

12 頭皮・髪
毛髪と頭皮のメカニズム
ダメージ髪・白髪

13 口腔
口腔のメカニズム
口腔ケア時

14 女性のライフスタイルとトラブル
女性ホルモンのメカニズム
アロマセラピーでできること
月経痛
月経不順・無月経・妊活
月経前症候群(PMS)
出産・産後 更年期

15 男性のライフスタイルとトラブル
男性ホルモンのメカニズム
身だしなみ
メンタル

16 家族のケア
赤ちゃん・子どものケア
赤ちゃん・乳幼児
シルバー世代

17 家庭の空間
掃除に役立つ精油と基材
掃除

18 応急手当・外出時 ・災害時
精油の救急箱
応急手当
外出時
災害時の

Chapter8 あなたの魅力をさらに高める! 「脳内神経伝達物質とアロマセラピー」

01 香りで脳内神経伝達物質をコントロール
脳の機能を120%香りで引き出そう!
体全体に大きな影響を与えている脳内神経伝達物質とは?
香りが「感情」に与える影響

02 香りでアップする! 3つの脳内神経伝達物質活用術
達成感・快楽をもたらす!「ドーパミン」
精神を安定させる「セロトニン」
闘志をみなぎらせる「ノルアドレナリン」
脳のパフォーマンスを高めるドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンのバランス
ドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンのバランスを保つ! 15のシーン別アロマレシピ

索引
あとがき

小野 江里子 (著)
ソーテック社 (2016/10/8)、出典:出版社HP