JAGAT DTPエキスパート認証試験スーパーカリキュラム 第13版準拠
はじめに
DTPエキスパートカリキュラム第13版(2018年11月発行)に準拠した、他に類を見ない詳解書です。傍注に十分な用語解説(索引項目数約2,000)と過去問題(✎マーク)に加え、総復習できるように最新の模擬試験問題を最後にまとめてあります。更に実技課題試験対策を第2編に加え、より充実した内容にしています。
JAGAT発行のカリキュラムは2年ごとの改訂を経て、今回は第13版になっています。本書は「よいコミュニケーション」「よい制作環境」「よい印刷物」をキーワードにまとめられた「DTPエキスパートカリキュラム第13版2018年11月」(公益社団法人技術協会発行)をベースに、すべての項目について図や写真、表などを用いてわかりやすく解説したものです。
前回の第11版改訂において第10版カリキュラムのカテゴリーの再編と共に、大幅に整理・統合されました。これに伴い詳細の項目は大幅に削除されましたが試験内容からは削除されておりません。
本書はJAGAT発行の第12版カリキュラムをもとに、第10版までに掲載されていた項目を踏襲しています。目次のゴシック体は第12版に掲載されているJAGATのカリキュラムの内容です。明朝体は以前(第10版まで)に掲載されていたカリキュラム等で、筆者が試験対策として必要と考える項目を第13版に準拠して追加してあります。
DTPエキスパート認証試験は1994年3月の第1回以来2018年8月までの25年間に50回行われ受験者数は延べ約53,000人、合格者は22,500名を超えており(2019年1月現在)、DTPの現場の中核的存在として各方面で活躍されています。今や「DTPエキスパート認証試験」は、デジタル時代の現場教育における一つとして認知されるに至り、社内教育制度に位置付けて取り組む企業の多くに定着しています。この試験に挑戦することが、今の荒波に立ち向かうためのチャレンジ精神の証明であり、新たなビジネス構築への第一歩ではないでしょうか。
基本的に本文中にはカリキュラムをそのまま載せておりますが、解説のために追加の文章や補足としての図や写真などの解説と一緒になっている場合があります。また本文中に出てくる専門用語を各ページの内容に合せてその都度、傍注(補足欄)で解説しています。よって用語解説は重複している場合があります。
本書はこれからDTPや印刷について学びたい方をはじめ、「DTPエキスパート認証試験」と同「更新試験」での合格を目指している方への一助となるよう制作しました。また既に合格された方にも、最新用語集として索引を充実させ、お手元において辞書としてもお使いいただける構成になっています。
本書は、日本印刷技術協会の指定講座をはじめ学校や職場などで、初版より大変多くの皆様にご愛読いただいております。末筆になりましたが、この場をお借りしてお礼申し上げます。
著者
●特典データのダウンロード
URL https://book.mynavi.jp/supportsite/detail/9784839968076.html
「DTPエキスパートカリキュラム第13版2018年11月」の入手先
発行所:公益社団法人日本印刷技術協会/JAGAT 資格制度事務局
〒 166 – 8539 東京都杉並区和田1-29-11
TEL(03) – 3384-3115 FAX(03) – 3384 – 3168
URL: https://www.jagat.or.jp(資格制度の資料請求ページから)
目次
第1編カリキュラム
1.DTP
1-1 印刷物
1-1-1 企画
設計
出版印刷物
商業印刷物
その他の印刷物 (伝票印刷物)
その他の印刷物(パッケージ印刷)
1-1-2 原稿 「3-2-1 原稿」 P143 参照
原稿作成のデジタル化
1-1-3 印刷物のサイズと用紙
1-1-4 印刷用紙の選択
上質紙
ファンシーペーパー
1-1-5印刷用紙と光源
1-2工程設計
編集者への原稿データの受け渡し
1-2-1 全体工程
1-2-2 企画と制作工程管理
編集校正知識
制作工程の計画
制作管理
印刷料金の見積り(積算)
工程の進行・管理
DTP 制作の段取り
ページもの制作の管理
面付け作業
1-3 グラフィックデザイン
1-3-1 造本設計
ページものの印刷企画
1-3-2 紙面設計
版面
組版の単位系
DTP 組版設計
段組み
文字組み 「1-11-2 文字組版」P104 参照
写真 「デジタルカメラ」P71 参照
写真原稿
写真濃度
写真原稿の見方
露光と調子
デジタルカメラの撮影
HDR撮影
主なカメラの種類
カメラの構え方
撮影の構図
撮影モードの種類
絞り優先
被写界深度
シャッター速度優先
絞りとシャッター速度の関係
マニュアル撮影
撮影時の光源とホワイトバランス
ISO 感度
露出補正
ヒストグラム
レンズの仕組みと機構
焦点距離 (F値)
画角
レンズの種類と用途
裁ち落とし「トンボ」P116 参照
全面写真
図表
1-4 校正
1-4-1 原稿整理
1-4-2 支援ツール
1-4-3 表記統一
記号/約物/省略語句
1-4-4 校正記号
1-4-5 校正と校閲
1-4-6 色校正
手法
1-5 コンテンツと法令
1-5-1 知的財産権
インターネットにおける著作権
1-6 DTPの概要
1-6-1 DTP の変遷
1-6-2 DTP の3要素
1-7 DTP環境
1-7-1 ハードウェア 「4-1 コンピューター」 P184 参照
1-7-2 ソフトウェア 「4-2 ソフトウェア」P202 参照
1-7-3 システム構成
DTP システム
1-8 DTP 環境と契約
1-8-1 ソフトウェア使用許諾契約
1-8-2 サブスクリプション契約
1-9 文字と文字コード
文字の形
1-9-1 書体
欧文書体
和文書体
1-9-2 字体
異体字
1-9-3字形(グリフ)
中国の字形(簡体字と繁体字)
1-9-4 タイポグラフィー
1-9-5符号化文字集合
テキストのエンコードの種類
文字の変遷 常用漢字表と表外漢字字体表
改定常用漢字表
JIS X 0208
JIS X 0213:2000
JIS X 0213:2004:2012
JIS X 0213:2004 と Windows / Mac環境
シフトJIS
JIS X 0221, ISO/IEC10646-1 と Unicode..
外字
フォント
字形データ
フォント記述
Typel
TrueType
OpenType
1-10 画像
1-10-1 デジタル化
デジタル画像の精度
画像処理の理論
デジタル化の効用
2値化
1-10-2 ビットマップデータ
デジタルカメラ「写真」P33 参照
RAWデータ
デジタルカメラの画像記録
スキャニングデータ
スキャナー
キャプチャ
色分解
反射原稿の入力
カラー原稿の点検作業
カラーコレクション
グレーバランス
色再現域
マスキングの設定
BK版の設定
解像度
解像力と解像度
補間解像度
画像フォーマット
TIFF
EPS
GIFとPNG
JPEG
DCS
レタッチ
フォトレタッチ
絵柄による色演出
レタッチの基本手順
ヒストグラム
色カブリ
調子修正
レベル補正とトーンカーブ
シャープネスの設定
シャープネスの強調
フィルタ処理
画像のマニピュレーション
画像加工のツール
画像の合成
1-10-3 ベクターデータ
線画(ベクトルデータ)作成
ベクトル化
スプライン曲線
ベジェ曲線
3Dグラフィックス
テクニカルイラストレーション
軸測投影法(図)
1-11 レイアウトデータ
1-11-1テキストデータ
1-11- 2文字組版
欧文組版
和欧混植
和文組版
組版と約物
柱
ノンブル
字取り組み
見出しと行取りの組み方
表の組み方
注の組み方
約物の組み方
縦組み組版
1-11-3 ページレイアウト
ページレイアウト作業
1-11-4 透明
透明の概念
オーバープリントと透明効果(乗算)
透明と出力の関係、分割・統合
1-11-5 出力用データ処理
DTPと製版
製版指示
ノセとヌキ
トンボ「~裁ち落とし」P33 参照
トラッピング
プリフライトチェック
貼り込みデータの確認
出力処理の流れ
1-12 PDF
PDFの特徴
PDFと印刷
PDF/X
PDF/X の経緯
2.色
2-1 光
2-1-1 可視光線
2-1-2 光の性質
2-2 色
2-2-1色の混合
減法混色
2-2-2色の認識
色の見え (color appearance)
照明光の分光特性
プルキンエ現象
心理的影響
色彩配色
色の見え方と感じ方
2-2-3色の表し方
> カラースペース
> 色名法
> 慣用色名
> CIE 表色系
> CIE 1976 (L*,a*, b*)色空間(CIELAB)
> 色差の表現
2-2-4 色の評価
> 色温度
> 演色性
> 標準光源
> 観察条件
> メタメリズム
> モニターと反射物の観察環境
標準色空間
2-2-5 カラーマネジメント
> デバイスプロファイル
> ICC プロファイル・
プロファイルによる変換
Japan Color 2001 標準色「> 印刷標準と Japan Color」P166 参照
> ディスプレイ
> キャリブレーション
> アプリケーション
レンダリングインテント
> アイソメリックマッチ
3.印刷技術
3-1 概要
3-1-1印刷技術の起源
3-2 五大要素
3-2-1原稿「1-1-2 原稿」P5 参照
3-2-2 版「3-5-1 有版印刷」P162 参照
3-2-3 被印刷物「1-1-4印刷用紙の選択」P7 参照
用紙
3-2-4 インキ
紙の特性とインキの発色
特殊インキと印刷適性
3-2-5 印刷機
オフセット印刷機「3-5-1 有版印刷」P162 参照
グラビア印刷機「3-5-1 有版印刷」P162 参照
フレキソ印刷機」
スクリーン印刷機
デジタル印刷機「3-9 デジタル印刷」P179 参照
3-3 網点
3-3-1 スクリーン線数
3-3-2 スクリーン角度
ハーフトーンセル
スーパーセル
3-3-3 AM スクリーン(Amplitude Modulated Screening)
3-3-4 FM スクリーン (Frequency Modulated Screening)
ハイブリッドスクリーン
3-3-5 高精細印刷
3-3-6 平網と網点の管理
3-4 ブリブレス
3-4-1 ワークフロー
ブリブレスと印刷/後工程の関連
3-4-2 製版
デジタルブリブレス
RIP
PostScript ワークフロー
RGB ワークフロー
PDF ワークフロー
デジタル原稿のワークフロー
ラスター出力
3-4-3 刷版
CTP
水なし平版
3-5 ブレス
3-5-1 有版印刷
平版
凸版
凹版
孔版
3-5-2 品質管理
オフセット印刷と品質
印刷標準とJapan Color 「Japan Color 2001 標準色」P138 参照
品質確認
検版
3-5-3プライマリー処理
印刷画像の安定度
ドットゲイン
3-6 ポストプレス
3-6-1 製本
並製本
上製本
面付けと折丁
断ち割
3-6-2 折り
3-6-3 表面加工
3-6-4 製函
3-7 情報管理
3-7-1情報交換
3-8 特殊印刷
3-8-1スクラッチ印刷
3-8-2 蓄光・発光・蛍光印刷
3-8-3凹凸
3-8-4 立体
3-9デジタル印刷
オンデマンド印刷
3-9-1 バリアブル印刷
3-9-2 パーソナライズ印刷
3-9-3 バージョニング印刷
3-9-4 ハイブリッド印刷(追い刷り方式)
3-9-5 データプリント分野における一括印刷
トランスプロモーション
3-9-6 インクジェット方式
3-9-7 インクジェット方式のインク
インク粒の大きさ
インクジェット印刷機によるデジタル印刷
3-9-8 電子写真方式とトナー
その他のプリンター方式
4.情報システム
4-1 コンピューター
4-1-1 データ表現”
基数変換
4-1-2 構成
4-1-3 機能
コンピューターの基本機能
演算機能
CPU
記憶機能
主記憶装置
半導体メモリ
補助記憶装置
補助記憶装置の種類
物理フォーマットと論理フォーマット
ハードディスク
CD DVD
Blu-ray Disc
磁気テープ
4-1-4 インタフェース
物理インタフェース
IEEE1394 USB
シリアル ATA (SATA)
4-1-5 入力装置
4-1-6 出力装置
LCD
入出力機の組み合わせ方
4-2 ソフトウェア
4-2-1 OS (Operating System)
OSの提供する利用環境 マルチタスク
OSの種類
ネットワーク OS
4-2-2 アプリケーション
動画
ユーティリティ
データ圧縮
ロスレス圧縮
4-3 ネットワーク
4-3-1 ネットワーク構成
ネットワーク概論
LANの配線(Ethernet)
無線LAN
Bluetooth
4-3-2 ストレージ
NAS
SAN
プリントサーバー
FTP
サーバーの運用管理
4-3-3プロトコル
4-3-4 インターネット
電子メール
WebDAV
ネットワークセキュリティ
サーバー認証
SSL (Secure Socket Layer)
4-3-5 クラウド
通信サービス
4-4 マークアップ言語
SGML (Standard Generalized Markup Language).
4-4-1 HTML
4-4-2 HTML5
4-4-3XML
XMLによるデータ交換
XML文書のレイアウト
4-4-4 EPUB
4-4-5 縦書き
Web
メタデータ
4-5 正規表現
4-6 データベース
SQL
4-7 バーコード
4-8 コンテンツ管理
4-8-1 ワンソースマルチユース
4-8-2 CMS (Contents Management System)
アセッツ管理と自動組版
InDesign の自動組版処理
4-9 デジタルデバイス
電子書籍
4-9-1 スマートフォン
4-9-2タブレット PC
4-10 デジタルサイネージ
4-11 デジタルメディア環境とビジネスモデル
4 -11-1 Web to Print
4-12 情報システムとセキュリティー
情報セキュリティー対策の必要性
マルウェア
PC 向けセキュリティー対策ソフト
4-13 個人情報保護法
改正個人情報保護法
5. コミュニケーション
5-1 情報デザイン
デザイン計画
デザイン情報の収集と整理・分析
情報収集
調査
定性調査と定量調査
分析
定性データの分析
定量データの分析
グラフ化(定量データ)
クロス集計 (定量データ)
統計処理(定量データ)
ペルソナ・シナリオと目標の設定 論理的思考
問題認識
目標設定
原因分析
解決策の立案
発想の手法
ブレインストーミング
チェックリスト法
マトリックス法
NM法
KJ法
コンセプトの検討と視覚化
詳細デザイン仕様
プレゼンテーション
デザイン評価とフィードバック
評価
評価の目的 評価の種類・
5-1-1 情報の構造
情報の組織化
情報構造の種類
5-1-2 エディトリアルデザイン・
レイアウトデザイン
グリッドレイアウト
5-1-3 インフォグラフィックス
5-1-4 ユニバーサルデザイン
5-1-5 メディア特性
クロスメディア
紙メディア
印刷業界における環境問題への対応
デジタルメディア
5-2 マーケティング活動と印刷メディア
5-2-1 マーケティングミックス
5-2-2 インターネットマーケティングの進展
インターネットマーケティング
デジタルマーケティング
マーケティングオートメーション
5-2-3 マーケティングとデジタル印刷の連係
パーソナライズ DMの進化
郵便物の種類
郵便料金後納の表示方法
第2編 課題制作
1 課題制作
1-1 課題制作の手引き [課題B:チラシ/DM」
1-1-1課題制作の前に
1-1-2 課題の概要
1-1-2-1 出題の主旨
1-1-2-2 「制作指示書」の制作条件
1-1-3 採点基準
1-1-4提出要項
1-1-4-1提出の条件
1-1-4-2 提出物
1-1-4-3 締め切り日と提出先
1-1-5 データの概要
1-1-5-1 データの確認
1-1-6 課題データの内容
1-1-6-1 課題 B 「ダイレクトメール(ハガキ)」
1-1-7 課題B「ダイレクトメール(ハガキ)」
1-1-7-1課題Bの想定
1-1-7-2 課題Bの提出物
1-1-7-3 課題Bの「制作指示書」の提出条件
1-1-7-4課題Bの「作品」の提出条件
1-1-7-5課題Bの「作品」の制作条件
1-1-8 課題Bのデータ
1-1-8-1 課題Bの配布データについて
1-1-8-2 課題Bのテキスト
1-1-8-3 課題Bの写真/図版
1-1-8-3-1 カラー写真
1-1-8-3-2 モノクロ写真
1-1-8-3-3 地図
1-1-8-3-4 ロゴマーク/タイプ
1-1-8-3-5 ピクトグラム
1-2 課題制作の手引き [課題 A:ページ物]
1-2-1 課題A「ページ物」
1-2-1-1 課題Aの想定
1-2-1-2 課題Aの提出物
1-2-1-3 課題Aの「制作指示書」の提出条件
1-2-1-4 課題Aの「作品」の提出条件
1-2-1-5課題Aの「作品」の制作条件
1-2-2 課題Aのデータ
1-2-2-1 課題Aの配布データについて
1-2-2-2 課題Aのテキスト
1-2-2-3 課題Aの写真/図版
1-3 作品
1-3-1 課題Bの作品
1-3-1-1 作品制作にあたって
1-3-2 課題Aの作品
1-3-2-1 基本フォーマット
1-4 制作指示書
1-4-1書式の統一
1-4-1-1 制作指示を作る際の注意点
1-4-2 課題Bの制作指示書のまとめ
1-4-3課題Aの制作指示書
1-4-3-1 課題Bとの違いと要点