DTP印刷デザインの基本 (玄光社MOOK)
Contents
この本の使い方
索引
Section 1 印刷とDTPのきほん
01印刷物の種類を知ろう ペラ物とページ物
02 印刷物のワークフロー①雑誌の場合
03 印刷物のワークフロー②書籍と広告
04 書籍のパーツと構成、台割
05 雑誌のパーツと誌面構成
06 印刷のしくみ①印刷と家庭用プリンタの違い
07印刷のしくみ②大きな紙にまとめて刷る
08 印刷物のサイズと用紙のサイズ
09 印刷用紙の種類と用途、紙の厚さと重さ
10 製本の基本
11 加工(特殊加工)の基本
12 DTPの役割とは?
13 DTPソフトと作業環境
14 グラフィック(画像)データの基礎知識
15 フォントの基本
16 ファイルの整理整とん術!
Section 2 グラフィック データのきほん
01 グラフィック(画像)データのワークフロー
02 画像原稿の種類,
03 印刷向けの画像ファイル形式(フォーマット)
04 画像解像度と印刷線数
05 画像のカラーモード
06 カラーマネジメントとは?
07プロファイルとは?
08カラーマネジメントの実践①カラー設定
09カラーマネジメントの実践②ワークフロー
10 最低限のPhotoshop①ヒストグラムを知ろう
11 最低限のPhotoshop② 明るさの補正
12 最低限のPhotoshop③ 色調の補正
13 最低限のPhotoshop④レイヤーを使いこなす
14 最低限のPhotoshop⑤マスクを使いこなす
15 最低限のPhotoshop⑥形や大きさを変える
16 最低限のPhotoshop⑦画像を修整する
17 最低限のPhotoshop⑧切り抜く
18 画像処理で必ず気をつけること
19自動処理で時間短縮
Section 3 文字組みのきほん
01文字組みのワークフロー
02書体の種類①和文書体
03 書体の種類②欧文書体
04 文字組みの基本① 文字詰め
05 文字組みの基本②行送りと行長、文字揃え
06 書体選びの基本①文字要素の設定の基本
07 書体選びの基本②本文
08 書体選びの基本③本文と小見出しの組合せ
09 混植と欧文文字
10 禁則処理とルビ
11 InDesignの文字組みアキ量設定
12 文字原稿の整理
13 校正記号の見方・使い方
14 効率よく文字を組むために
15 よくある「ダメ」な文字組み
16 異字体と文字化け 文字化けコードと文字セット
アプリの基本
InDesignの文字詰め
Section 4 デザインのきほん
01 デザインはわかりやすく・読みやすく
02 情報を整理する①区別する
03 情報を整理する②共通化とグループ化
04 情報を整理する③差をつける
05 情報を整理する④ 揃える
06 イメージを伝える① 情報量と余白量
07 イメージを伝える②大きさ
08 イメージを伝える③形
09 イメージを伝える④ 素材感
10 完成度を高める① 枠をイメージする
11 完成度を高める② バランスを取る
12 完成度を高める③ フリーレイアウトのコツ
13 色づかいの基本① 色相とトーン
14 色づかいの基本②色のイメージ
15 CMYKでの色指定のコツ
アプリの基本
グループ化する
正確な位置指定
Section 5 レイアウトをしよう
01 レイアウトのワークフロー
02 なぜフォーマットが大切か?
03 フォーマットを作る①判型と版面
04 フォーマットを作る②本文と段組
05 ラフの作り方①編集者ラフ
06 ラフの作り方②レイアウト指定
07 ページ作りの基本①視線の動きを視線の動きを考えたレイアウト
08 ページ作りの基本②ページ構成
09 図版と文字の関係①配置
10 図版と文字の関係② 図版と文字色
11 写真のトリミング
12 図表と地図
13 イラストの利用法とディレクション
14 装丁のデザイン
15 特色の利用法①2色印刷データの作り方
16 特色の利用法②多色印刷データの作り方
アプリの基本
版面の作成
フォーマットの登録
Section 6 データ作成と入稿のしかた
01 データ作成と入稿のワークフロー
02 効率のいいデータ作り①修正しやすいデータ
03 効率のいいデータ作り②わかりやすいデータ
04 データの最終チェックポイント
05 入稿データの種類 ネイティブデータとPDF
06 さあ入稿!入稿時に準備するもの
07 データの二次利用 マルチメディアと再版
08 電子書籍とは?リーダーとフォーマット
09 電子書籍の作り方①文字中心の出版物
10 電子書籍の作り方② 画像中心の出版物
Section 7 色校正のみかた
01 入稿から納品までのワークフロー
02 色校正とは?
03 色校正のチェックポイント①文字とレイアウト
04 色校正のチェックポイント② 画像(製版)
05 色校正のチェックポイント③ 刷り
06 完成品のチェックポイント.
Section 8 発注とスケジュール
01 入稿後のスケジュールの組み立て方
02 用紙発注と費用の計算方法
03 印刷発注と費用の計算方法
04 製本・加工発注と費用の計算方法
05 ムダな費用を省くための工夫
Section 9 より深く印刷デザインを知るために
01 さまざまな印刷方式
02 いろいろな特殊印刷・加工
03 さまざまな製本方法
04 紙の種類
05 紙のサイズ
06 よく利用される判型の紙取り
07 印刷物に関わる法律と権利
column
ペラ物の折り方と名称
ペラ物のパーツは?
ハードウェア
銀塩フィルムでの撮影物について
その他のカラーモード
色を見る環境もしっかりと整えよう
レタッチは、目指す仕上りのイメージが大切です
合成に必要なテクニック
DTPでよく使用される和文書体と購入方法
書体のウェイトとファミリー
文字の変形一長体・平体・斜体
原稿整理にはテキストエディタを利用する
PDF校正について
なぜ文字をコピー&ペーストすると小塚明朝に変わっちゃうの? 各スタイルの関係
JIS 2004年問題
Illustratorで作成する角丸四角形は、「角を丸くする」で作成する
グレースケールやモノクロ2階調の画像はPSDで保存すると色の変更ができる
デザインチェックのいろいろ
4色のインキで表現する黒色 リッチブラック
先割りレイアウトによる制作の場合
デザインラフープレゼンテーションの場合
サムネールで構成を検討する
印刷物用途の写真は、トリミングできる余裕を持たせて撮影する
引き出し線は同じ角度、同じ位置に揃える
特色2色をK・Cの2色に簡単に置き換える方法
色再現性の高い高演色インキ印刷
透明 分割と統合、ラスタライズ
電子書籍の画像データについて
CTPとDDCPの関係
データ入稿では、誰が修正をするかを明確にしておきましょう.
納品先や、梱包の確認も大切です!
付録 常用紙 カラーチャート
マットコート紙①
マットコート紙②
微塗工紙①
微塗工紙②
上質紙①
上質紙②
コート紙①
コート紙②
Adobe Creative Suite、Adobe InDesign、Adobe Illustrator、Adobe Photoshopは、アドビシステムズ社 (Adobe Systems Inc.)の米国ならびに他の国における商標です。
Marintoch MacOSはApple Inc.の米国ならびにその他の国における登録商標です。Windows、Microsoft OfficeはMicrosoft社の米国ならびに他の国における登録商標です。 本書に掲載されているその他の会社名や商品名につきましては、関係各社の商標または登録商標であることを明記し、本文中での表記を省略致します。
この本の使い方
この本は、DTPやデザイン、印刷物の制作に必要な実用的知識を、初心者にもできるだけわかりやすく解説しています。文章だけでなく、写真やイラスト、表などを用い、1つのテーマに対して見開き単位で完結しています(一部例外あり)。
その中で特に重要な部分を、「チェックポイント」としてまとめているので、初心者の学習やベテランの復習にぜひ活用して下さい。
①チェックポイント
それぞれのテーマの中で、特に覚えておくべきポイントをまとめています。はじめてDTPや印刷物について学ぶ方のために、デザイナーやDTPオペレータ向けの知識なのか、編集者向けの知識なのかが一目でわかる工夫をしています。
②脚注
テーマ毎に専門用語の解説や、補足的な解説をしています。
③コラム
それぞれのテーマに関係のある事項を、本文同様に図版を加えながら紹介しています。
④アプリの基本
それぞれのテーマに関連した、InDesignやIllustratorなどのDTPアプリケーションソフトの機能や操作方法を解説しています。
豊富な機能を持つDTPアプリケーションソフトの機能の中から、印刷物制作時に特によく使う機能に絞り込んで解説しています。
Check Point必ず覚えておきたいポイント
①「カラーマネジメント」とは、モニタ、プリンタ等、各機器の色の違いをできるだけ近づける作業です。…D,E
②CIEL*a*b*カラーと各機器の「プロファイル」を比較して、各機器の色の共通化が行われます。…D
③「カラーキャリブレーション」とは、機器の色表現を最大に維持するためのメンテナンスです。…D,E
※Dは主にデザイナーやDTPオペレータ向けの知識、Eは主に編集者向けの知識であることを示します。ただしあくまでも初学時の目安なので、この区分にとらわれずに最終的には全ての知識を覚えることが望ましいでしょう。
①機器の専用プロファイル
付属のCD-ROMに入っています。同封されていない場合でも、メーカのWebサイトで公開しているものをダウンロードできます。
②カラーマネジメント対応
測色計を直接接続して、キャリブレ−ションをとれるハードウェアキャリブレーションに対応している機器。まだまだ高価ですが、これで校正の数を減らせるとなると、費用対効果は実は非常に高いです。ナナオ、NEC,三菱等が販売しています。
column色を見る環境もしっかりと整えよう
モニタやプリンタの出力、印刷物の色は、周辺の環境光によって色味が違って見えます。モニタや印刷物の色を確認する場合は、色温度が5000Kで、色表現に優れる高演色の色評価光灯の下で行いましょう。価格は普通の蛍光灯よりも高いですが、右の写真の例のように、色カブリの少ない状態で確認ができます。外光が入りすぎる環境も、モニタや印刷物表面の反射を受けやすくなるので避けましょう。モニタについては、遮光フードを取付けるのも手です。市販のものもありますが、なければボール紙の表面に黒い画用紙をつけて手作りしてもよいでしょう。
アプリの基本:InDesignの文字詰め
文字パネルを使った設定
ここでは和文の文字詰めに使用するInDesignの文字パネルの機能について解説します。文字パネルでは、欧文向けと和文向けの機能が混在しているので、使い方を間違えると文字組みの仕上りが悪くなる場合もあります。しっかりと使い分けましょう。
①カーニング
カーニングには2つの使用法があります。文字間にカーソルを置いて、1/1000em(em=全角)単位で2文字間のツメ量を設定する方法と、複数の文字を選択してその部分の字送りを設定する方法です。
②トラッキング
選択した文字列の字送りを増減します。学面の大きさに関係なく、1/1000emtem全角)単位で文字間を均一に詰めたり広げたりします。欧文向けの機能なので、和文組版では基本的には使いません。
③和文の文字間隔設定
複数の文字を選択して、字面と字面の間の増減をします。0~100%の数値で指定し、100%ならは学周士が完全にくっつきます。文字間に応じてアキ量が調整されるので、詰まりすぎることがなく、和文の後に向いています。
④アキを挿入