AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー




はじめに

本書を手にとっていただき、ありがとうございます。本書はAWS認定クラウドプラクティショナーの資格試験対策本です。AWS認定クラウドプラクティショナーの資格取得のために知識を増やしていただくことを目標としていますが、その過程において、AWSクラウドが提供している、これまでオンプレミスでは実現できなかった様々なメリットについても知っていただければと思いながら執筆しました。

「アイデアを世の中にサービスとして今すぐ提供したい」
「ビジネス現場の課題を改善したい」
「こうすれば良いだけなのに、サーバーがない」

これらを実現するためには、これまではインフラストラクチャの調達や初期投資のための調整など、本来やるべきこと以外に事前に行わなければならない壁が山のようにありました。車庫から出て走り出すのに車のアクセルを踏めば良いだけなのに、車の鍵を手に入れるためのプロセスがあまりにも多すぎました。このようなボトルネックとなってきたプロセスを解決する方法も、AWSでは多くの利点として提供されています。

クラウドのメリットは分かっているという方も、社内展開される際や、顧客ご担当者に信頼していただいたり、提案内容の説得力を増していただくためにも、この「AWS認定クラウドプラクティショナー」は強力で有効なエビデンスとして影響します。

筆者は過去に「あなたのその知識は独学ですか?」と聞かれたことがあります。知識やスキルのレベルを測るためにはその人よりも高い知識レベルが必要です。でもその知識レベルの人がいなければ誰もレベルを測ることができませんし、判断もできません。このように課題を解決できる技術が理解されず、知らないことを理由に選択肢が限られる現場が少しでも減ること、そしてビルダーが本来行うべき課題解決やサービスの創出に注力できることを願いながら本書を書きました。

本書が、皆さまの課題の解決のヒントになること、実現へ繋がることを通じて、皆様のお客様、会社の同僚や、家族、関わる人々すべての日々の幸せへのきっかけになることを願っております。

なお、本書の情報は2019年3月現在のものです。

トレノケート株式会社
山下光洋

山下 光洋 (著), 海老原 寛之 (著)
出版社: SBクリエイティブ (2019/4/20)、出典:出版社HP

目次

はじめに

第1章 AWS認定資格
1-1 AWS認定資格とは
役割別認定資格
專門知識認定資格

1-2 クラウドプラクティショナーについて
受験者の概要
推奨の知識
出題範囲
解答タイプ
試験時間と合格ライン
対象者
特典

1-3 学習方法
AWSホワイトペーパー
AWSトレーニング
APNパートナー向けデジタルトレーニング
AWS Black Belt Online Seminar
AWS初心者向け資料
AWSを触ってみる

第2章 AWSクラウドの概念
2-1 クラウドとは

2-2 AWSの長所と利点
AWSクラウドコンピューティングの6つのメリット

2-3 クラウドアーキテクチャの設計原理
故障に備えた設計(Design for Fallure)をすれば、何も故障しない
コンポーネントの分離
弾力性の実装
並列化を考慮する
動的コンテンツデータをコンピュータの近くに、静的コンテンツデータをエンドユーザーの近くに保管する

2-4 AWS Well-Architectedフレームワーク

第3章 AWSのセキュリティ
3-1 AWSの責任共有モデル

3-2 AWSクラウドのセキュリティ
AWSが責任を持つ範囲の考え方
セキュリティのベストプラクティス
第三者認証

3-3 IAM
IAMロール

3-4 セキュリティグループ

3-5 AWS ShieldとAWS WAF
AWS Shield
AWS WAF

3-6 Inspector

第4章 AWSのテクノロジー
AWSのサービス
AWSサービスのカテゴリー
AWSサービスをどこで使うのか

4-2 グローバルインフラストラクチャー
リージョン
アベイラビリティゾーン
エッジロケーション

第5章 コンピューティングサービス
5-1 EC2
EC2の概要
EC2の特徴
EC2インスタンスの起動

5-2 ELB
ELBの概要
ELBの特徴

5-3 Auto Scaling
Auto Scalingの概要
垂直スケーリングと水平スケーリング
Auto Scalingの設定
ELBとAuto Scalingを使用したスケーラブルなWebアプリケーション

5-4 Lambda
Lambdaの特徴

5-5 その他のコンピューティングサービス

第6章 ストレージサービス
6-1 EBS
EC2インスタンスのポリュームとして使用
アベイラビリティゾーン内でレプリケート
ボリュームタイプの変更が可能
容量の変更が可能
高い耐久性のスナップショット
ボリュームの暗号化
永続的ストレージ

6-2 S3
S3の特徴
S3のセキュリティ
S3の料金
S3のコースケース

6-3 その他のストレージサービス

第7章 ネットワークサービス
7-1 VPC
VPCの概要
VPCの作成
サブネット
インターネットゲートウェイ
ルートテーブル
パブリックサブネットとプライベートサブネット
セキュリティグループ
ネットワーク ACL
構成例:基本構成でWebサーバーを起動する
ハイブリッド環境構成

7-2 CloudFront
CloudFrontの特徴

7-3 Route 53
Route 53の主な特徴

第8章 データベースサービス
8-1 RDS
RDSの概要
RDSとEC2の違い
Amazon Auroraの概要
DMS

8-2 DynamoDB
DynamoDBとRDSの違い

8-3 その他のデータベースサービス

第9章 管理サービス
9-1 CloudWatch
CloudWatchの特徴
保存期間について

9-2 Trusted Advisor
コスト最適化
パフォーマンス
セキュリティ
フォールトトレランス(耐障害性)
サービス制限

9-3 その他の管理ツール
CloudTrail
CloudFormation
Elastic Beanstalk

第10章 請求と料金
10-1 AWS料金モデル
使った分だけの従量課金
課金体系
多彩な料金モデル

10-2 請求ダッシュボード
請求書
コストエクスプローラーとコスト配分タグ
請求アラーム

10-3 マルチアカウントの運用
AWS Organizations
一括請求(コンソリデーティッドピリング)

10-4 AWSのサポートプラン

10-5 その他の請求サポートツール
AWS簡易見積もりツール
TCO計算ツール

索引

山下 光洋 (著), 海老原 寛之 (著)
出版社: SBクリエイティブ (2019/4/20)、出典:出版社HP