DCプランナー教本 – 第3分冊 投資の知識とライフプランニング




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目次 – DCプランナー教本2019年度版 第3分冊 投資の知識とライフプランニング

第1章 確定拠出年金と加入者の自己責任
Q1 確定拠出年金において加入者の投資教育がなぜ重要なのですか
Q2 投資教育の内容について教えてください
Q3 DCの投資教育は具体的にどのように提供されるのですか
Q4 投資教育と商品セールス(投資アドバイスを含む)との関係はどうなりますか
Q5 確定拠出年金における「運用の方法に係る情報の提供」とはどのようなものですか
Q6 DCの加入者教育においてDCプランナーに期待される役割とは何ですか
<第1章の確認テスト>

第2章 投資の基本
Q7 投資と貯蓄とはどう違うのですか(年金運用の本質・目的)
Q8 分散投資の目的と効果について教えてください
Q9 投資におけるリターンについて教えてください
Q10 投資におけるリスクはどのように計測されますか
Q11 分散投資には具体的にどのような方法があるのですか
Q12 ドル・コスト平均法の特徴について教えてください
<第2章の確認テスト>

第3章 資産運用の考え方
Q13 モダン・ポートフォリオ理論とは何ですか(分散投資と相関係数)
Q14 リスク許容度とは何ですか
Q15 有効フロンティアの意味について教えてください
Q16 アセットアロケーションの意味を教えてください
Q17 運用方針の決定と実行にあたって留意する点は何ですか
Q18 パフォーマンスはどのように評価しますか
Q19 株式投資の代表的な価格指標は何ですか
Q20 格付機関とその評価の見方を教えてください
Q21 投資信託の評価会社とその評価の見方を教えてください
Q22自分の年金運用状況を客観的に分析する方法はありますか
<第3章の確認テスト>

第4章 運用商品説明上の留意点
Q23 具体的な運用商品提供機関とその商品ラインナップにはどのようなものがありますか
Q24 元本確保型の運用方法(商品)とその他の商品で、投資の際に留意すべき違いについて教えてください
Q25 銀行の商品にはどのようなものがありますか
Q26 保険会社の商品にはどのようなものがありますか
Q27 株式投資の特徴と留意点を教えてください
Q28自社株投資の留意点を教えてください
Q29 債券投資の特徴と留意点を教えてください
Q30 投資信託の仕組みと特徴について教えてください
Q31 投資信託の種類について教えてください
Q32 「ライフサイクル型ファンド」「ファンド・オブ・ファンズ」とは何ですか
Q33 外貨建て商品に投資する際の留意点を教えてください
<第4章の確認テスト>

第5章 確定拠出年金とライフプランニング
Q34 確定拠出年金でライフプランニングが重要なのはなぜですか
Q35 ライフプランニングのためにはどのような知識が必要ですか
Q36 ライフプランニングの方法を教えてください
Q37 キャッシュフロー表の作成と分析の方法を教えてください
Q38アセットアロケーションは具体的にどのように決めるのですか
Q39 資産運用はどのようなプロセスで行うのですか
<第5章の確認テスト>

第6章 リタイアメントプランニングと確定拠出年金
Q40 ライフプランニングとリタイアメントプランニングの関係を教えてください
Q41 退職後に必要な生活費とそれを賄う公的年金・私的年金の支給額の現状について教えてください
Q42 老後の資金に関する計算を行ううえでポイントとなる事項を教えてください
Q43 公的年金等老後資金の不足額を補うために必要な私的年金の積立額はどのように考えるのですか
Q44 確定拠出年金はなぜ早く始めたほうが有利なのでしょうか
Q45 個人型年金を活用する際のリタイアメントプランニングのポイントは何でしょうか
<ケーススタディ>リタイアメントプランニングの実際
<第6章の確認テスト>

きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センター(著, 編集)
出版社: きんざい; 出典:amazon.co.jp

第3分冊学習のポイント 「投資の知識とライフプランニング」

第3分冊では、確定拠出年金の資産運用の考え方、ライフプランニングの考え方について学習します。
確定拠出年金の導入時あるいは導入後には、「制度の仕組み」「商品の仕組み」「運用の考え方」について、加入者個人のレベルに応じた制度教育や投資教育が求められています。これは企業型であれば企業(運営管理機関が代行する場合もある)が、個人型であれば国民年金基金連合会(実際には運営管理機関が代行)が行わなければなりません。リスクのある運用商品に対する投資に不慣れであった加入者が、自己責任で老後資金形成を図っていくために、これらの教育は欠かせない必要なプロセスです。

確定拠出年金の運用においては、長期間にわたり、効率的に運用するための考え方を学ぶ必要があります。したがって、加入者への投資教育を行う担当者には、運用の基礎的な考え方を、とりわけアセットアロケーション(資産配分)の検討や、具体的な商品選択を行うための基礎的な知識について適切に説明することが求められます。同時に、運用商品の仕組みや特徴についても正しく理解し、加入者にわかりやすく説明する能力も必要です。

「資産運用の基礎知識については、リスクとリターン、リスク許容度、長期・分散投資などの投資の基本的な考え方を、運用商品知識については、元本確保の有無や価格変動の要因・大きさなどをはじめ、各商品の仕組みや具体的な特徴を正確に理解することが必要です。特に、投資信託など仕組みの複雑な商品には留意が必要です。

個々の加入者ごとに資産状況やライフプランは異なります。確定拠出年金の資産形成においても、画一的な説明・助言ではなく、各人の現状と将来を踏まえた適切なプランニングが必要となってきます。そのためには、ライフプランニング・リタイアメントプランニングの知識が求められてきます。現状のままで老後資産形成は十分なのか、確定拠出年金を活用することでどうなるのか、キャッシュフロー・マネジメントの考え方などを用いることによって、シミュレーションが可能になります。

確定拠出年金の加入者教育にあたって、中立・客観的立場としてのDCプランナーの活躍が大きく期待されます。DCプランナー2級のレベルでは、加入者個々人のレベルに合った投資教育・相談業務を行えるための知識の習得が求められます。

きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センター(著, 編集)
出版社: きんざい, 出典:amazon.co.jp