ITパスポート試験の概要 – 内容、出題形式、合格率
ITパスポートとは
ITパスポート試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施し、経済産業省が認定する日本の国家試験です。
ITパスポート試験の公式サイトでは、ITパスポート試験を次のように定義しています。
ITパスポート試験とは、ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験
出所「ITパスポート試験(公式サイト)』(https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/)
「国家試験」と聞くと、とても難しい資格試験のように感じる人も多いと思いますが安心してください。きちんと事前に試験勉強をすれば、一発で合格できます(合格率は平均50%)。しかし、だからといって甘く見てはいけません。「勉強しなくても合格できる」ほど簡単な試験ではありません。試験の内容や出題傾向などを把握したうえで、しっかりと試験対策をすることが大切です。
ポイントののきちんと試験対策をすることが大切!ITパスポート試験には、出題傾向があります。そのため、その出題傾向を把握したうえで、効率よく勉強していきましょう。
受験資格と試験の概要
ITパスポート試験には、受験資格(年齢・性別・学歴・国籍・受験に必要な資格など)はありません。誰でも受験できます。
実際、ITパスポート試験に応募した人の総数は87万人を超えており、そのうち、社会人が56%、学生が44%となっています。また、社会人のうち、IT企業に勤めている人が46%、非IT企業に勤めている人が54%となっています。
このことからも、ITパスポート試験が、IT企業に勤める専門的なエンジニアだけでなく、広く社会人全般・学生全般に向けた国家試験であることがわかります。経済産業省がITパスポート試験を実施する目的は、この試験の学習を通じて、すべての受験者に、現代社会で活躍するために必要なITの基礎知識を身に付けてもらうことです。
このように、ITパスポート試験は、とても意義のある試験なので、みなさんも途中で挫折することなく、ぜひ合格を勝ち取ってください。筆者もみなさん全員が合格できるよう、本書を通じて全力でサポートしていきます。
ITパスポート試験の概要ITパスポート試験に合格するためには、試験の概要を把握しておくことが大切です。下表を見て、ITパスポート試験がどのような試験なのか確認してください。
●ITパスポート試験の概要
概要
說明受験資格なし(誰でも受験可能)受験料
15,700円(税込)
試験会場 – 全国47都道府県の計114か所
実施時期 – ほぼ毎日(受験可能日は試験会場によって異なる)
●ITパスポート試験の受験案内と合格基準
試驗内容
試験形式 – CBT方式(コンピュータを使った試験)
試験時間 – 120分
出題数 – 100問
出題形式四肢択一式(4つの選択肢から正解を1つ選ぶ)
合格基準以下の2つの条件を両方とも満たすこと
<条件1>全体で60%以上に正解すること
<条件2>各分野でそれぞれ30%以上に正解すること2
・ストラテジ系分野:30%以上・マネジメント系分野:30%以上
・テクノロジ系分野:30%以上
合格率52.7%