太陽光発電アドバイザー試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)
太陽光発電アドバイザーの概要
太陽光発電アドバイザーとは、急速に広まった太陽光発電に関するトラブルの解決や法律に関する手続き、消費者からの相談に応えることができる専門家です。太陽光発電システムは、法律や行政などの問題が絡んできます。コスト面でも導入には高価なものなので、消費者が安心して購入、設置、運用ができるように適切な助言をする必要があります。環境問題などで注目の集まる太陽光システム。その専門家としてこれからも活躍が期待されます。
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太陽光発電アドバイザー試験の公式テキストは?
試験を運営している日本住宅性能検査協会の公式ホームページにて、受験用教材が紹介されています。公式テキスト・問題集、入門書などバラエティに富んでいます。
太陽光発電アドバイザーのおすすめテキスト
1.「改訂版 太陽光発電アドバイザー試験公式テキスト」(日本能率協会マネジメントセンター)
本テキストでは、太陽光発電アドバイザーとして必要な基本的知識が網羅されており、本テキストの記述が太陽光発電アドバイザー試験の出題の基準となります。太陽光発電の知識・しくみからシステムの導入、施工、設置、安全管理の基本的知識がしっかり学べます。
2.「改訂版 太陽光発電アドバイザー試験対策問題集」(日本能率協会マネジメントセンター)
本問題集は、公式テキストなどでの学習を一通り終えられた方が、実戦形式で問題を解いていき、実力を要請していきます。実際の試験形式である50問を2回分収録しています。直前期の学習にもぴったりの1冊です。
3.「太陽光発電の家づくり入門―小さな発電所が日本を救う!!」(自由国民社)
本書では、メーカや研究者の視点からではなく、市民(ユーザ)の戸惑いにたいして、太陽光発電が設置される現場に合わせて具体的に、丁寧に、正確かつ公正に解説。戸惑いを解消したものになっている。
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目次 – 改訂版 太陽光発電アドバイザー試験公式テキスト
改訂版はしがき
本書は、太陽光発電アドバイザー試験の実施団体が著した公式テキストとして、2012年(平成24年)7月に初版を刊行し、太陽光発電アドバイザー試験の受験対策の本としてのみならず、太陽光発電に関する入門書として、幸いにして幾度か版を重ねて参りました。しかし、刊行以降、国の施策や技術革新等太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーに対する環境は大きく変貌を遂げております。
そのような中、2013年12月に、わが国の再生可能エネルギーの施策を推進する中心機関である独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が作成した「再生可能エネルギー白書(NEDO)」の改訂版が公開されました。また、2014年には、政府より新しい「エネルギー基本計画」が出され、NEDOより『太陽光発電開発戦略』も公表されました。
そこで、本書も第1版の刊行後のこれら状況変化等を踏まえ、最新の内容に更新するべく改訂版を刊行することとなりました。
初版本と同様、本改訂版が、引き続き受験生や太陽光発電の知識を学ぼうとする多くの方の学習の一助となることを願ってやみません。
2015年4月NPO法人日本住宅性能検査協会
「太陽光発電アドバイザー資格の創設」について(初版はしがきより抜粋)
私どもNPO法人日本住宅性能検査協会は、建築を巡る紛争予防及び解決を目的とする第三者機関です。そして、このたび、私どもは、施工業者、メーカー、消費者団体等の関係各者のご協力の下、今後、更なる増加が予想される太陽光発電システムの導入に際して生起しうる諸問題に関して専門的知識をもって、消費者に対して相談対応、助言等を通じて安心で安全で効率の良い発電が導入され、普及するように適切なアドバイスができる専門的知識を有する人を認証する太陽光発電アドバイザー試験」制度を創設することとなりました。
「太陽光発電アドバイザー」は、太陽光発電に携わる者が身につけなければならない必須知識を担保する資格です。これは、業界の健全なる発展や省エネ社会実現に寄与するものと確信しています。
NPO法人日本住宅性能検査協会理事長大谷昭二
本書の使い方
「太陽光発電アドバイザー試験公式テキスト」は試験合格を目指す方が学習しやすいよう、次の特徴があります。
①「講義」→「確認問題」の流れで各章は構成
本書は公式テキストです。試験範囲に対応した章立てになっているので、しっかり対策してください。その後、章末の確認問題で当該項目のポイントを確認してください。
②COLUMNで周辺知識を学ぶ、用語集で重要語句の意味を理解する
太陽光発電は今後、確実に社会で需要が増すものです。太陽光発電普及の一翼を担う太陽光発電アドバイザーは、発電のしくみ、導入から施工、現場調査・安全管理という領域の基本知識のほか、太陽光発電の周辺知識や重要用語の意味も理解しておく必要があります。そのためにCOLUMNと用語集を活用してください。これらも本試験の出題対象となります。
太陽光発電アドバイザー試験受験案内
受験資格 | 年齢・性別・学歴・経験等は一切問いません。 |
試験日程 | 5月・11月年2回実施 |
試験時間 | 午後2時00分~午後4時00分(120分) |
試験地 | 全国7都市(札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・岡山市・福岡市) 個々の試験会場は、受験票に明示します。 |
受験手数料 | 8,800円 銀行振込のみになります。 |
試験方法 | マークシートによる択一式(4肢選択) 形式による50問 |
合格発表 | 試験実施日よりおおむね3週間 ※日程は受験案内でご確認ください。 |
受験申込期間 | NPO法人日本住宅性能検査協会ホームページよりご確認ください。 |
受験申込書入手方法 | NPO法人日本住宅性能検査協会ホームページよりご請求ください。 |
登録料 | 登録料として、13,000円がかかります。登録された方には当協会より太陽光発電アドバイザー認定カードを発行いたします。 |
試験範囲 | 太陽光発電アドバイザー試験は、以下の点に関して専門的知識を有する かどうかの判定を基準として試験を実施します。 1 太陽光発電の社会環境に関すること 2太陽光発電システムの概要、原理・技術に関すること 3太陽光発電システムの導入に関する法令に関すること 4太陽光発電システム導入の支援施策、資金調達に関すること 5太陽光発電システムの設置基準に関すること 6太陽光発電システム導入に関しての屋根、建築構造、設備に関すること 7現場調査・安全管理に関すること 8その他太陽光発電システムの導入における実務に関すること |
問い合わせ先NPO法人日本住宅性能検査協会TEL:03-5847-8235MAIL:info@nichijuken.orgURL:http://pv.nichijuken.org
※2015年4月現在の情報です。
CONTENTS
はしがき
本書の使い方
太陽光発電アドバイザー試験受験案内
第1章 太陽光発電の概要
1太陽光発電とは?
1総説
(1)太陽光発電とは?
(2)太陽光発電のしくみと電気の流れ
2枯渇性エネルギーと再生可能エネルギー
3新エネルギーと再生可能エネルギー
4新エネルギーの種類と特徴
(1)電力が取り出される新エネルギー(発電分野)
(a)太陽光発電/(b)風力発電/(c)バイオマス発電,(d)中小規模水力発電/(e)地熱発電
(2)熱が取り出される新エネルギー(熱利用分野)
(a)太陽熱利用/(b)バイオマス熱利用/(c)温度差熱利用
(3)海洋エネルギー
(a)波力発電/(b)潮流発電/(c)潮汐力発電・海流発電/(d)海洋温度差発電
2太陽光発電の特徴
1太陽光発電のメリット
(1)環境面のメリット
(a)エネルギーとしてのクリーン性/(b)エネルギー源の非枯渇性
(2)コストメリット(経済性)
(3)緊急時の有効活用(非常用電源機能)
(4)電力需要の抑制効果
(5)送電ロスの抑制
2太陽光発電のデメリット
(1)比較的高額な設置費用
(2)発電量の不安定さ
(3)発電コストの高さ
3太陽光発電の市場と動向
(1)日本の情勢
(2)世界の情勢
4スマートコミュニティと太陽光発電
確認問題
第2章 太陽光発電のしくみ
1太陽光発電システム
1太陽光発電システムの構造
(1)太陽電池モジュール
(2)接続箱
(3)パワーコンディショナ
(4)分電盤
(5)電力量計(売電メーター/買電メーター)
(6)総発電電力量計
2太陽光発電システムの種類
(1)系統連系型
(2)独立型
2太陽電池のしくみ
1太陽電池の構成としくみ
(1)太陽電池セル、モジュール、アレイ、パネルの違い
(2)太陽電池のしくみ
2太陽電池の種類
(1)シリコン系
(a)結晶系ⅰ単結晶(SingleCrystal)ⅱ多結晶(Polycrystal)
(b)非結晶系(薄膜シリコン)ⅰアモルファスⅱタンデム型
(2)化合物系
(3)有機系
(4)量子ドット型
確認問題
第3章 太陽光発電の導入
1太陽光発電システムの導入
1太陽光発電システム導入の流れ
(1)引き合い
(2)現場調査
(3)企画・設計
(4)契約
(5)電力申請手
(6)施工
(7)系統連系運転
(8)維持管理
(9)その他
2太陽光発電の普及を促進する制度
(1)電力買取制度
(a)RPS法下の電力の買取制度/(b)再生可能エネルギー特別措置法下の電力の買取制度/(C)太陽光発電電力の買取制度の変遷
(2)補助金制度
3共同住宅と太陽光発電システム
(1)総論
(2)賃貸共同住宅と太陽光発電システム
(a)オーナー(家主)が、建物の設備等の使用電気を賄うためにシステムを設置するケース
(b)各居住者が、自分が住んでいる部屋の電気を賄うためにシステムを設置するケース
(3)分譲共同住宅と太陽光発電システム
(a)管理組合が共同使用分の電気を賄うためにシステムを設置するケース
(b)各居住者が、自分が住んでいる部屋の電気を賄うためにシステムを設置するケース
(4)太陽光発電システム付のマンション
4第三者機関による太陽光発電システムの認証制度
2太陽光発電システムの導入に関連する法律関係
1太陽光発電システムの設置・施工に関連する法規の全体像
2契約時において関連する法律関係
(1)民法の瑕疵担保責任(売買契約・請負契約)
民法ⅰ売買契約ⅱ請負契約ⅲ買主・注文者の責任
(2)消費者契約法
(a)事業者が不適切な勧誘をしたケース
(b)消費者に一方的に不利な特約を定めたケース
(3)特定商取引法
(a)訪問販売を行う場合/(b)電話勧誘販売を行う場合
(4)製造物責任法
3設置・施工時に関連する法律関係
(1)建築に関する法規
(a)建築基準法
(b)既存住宅の瑕疵担保責任保険施工・検査基準
(c)住宅用太陽光発電システム設計・施工指針・住宅用太陽光発電システム設計・施工指針補足
(2)電気に関連する法規
(a)電気事業法
(b)電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン
(3)安全面に関連する法規
労働安全衛生法
4アフターフォロー
確認問題
第4章 太陽光発電システムの設置
1太陽光発電の発電量と設置環境
(1)日射強度
(2)日照時間
(3)モジュール温度
(4)地域別の太陽光発電量
2システムの設置基準
3住宅用太陽光発電システム設計・施工指針及び同指針補足
(1)設計・施工指針の構造
(2)適用範囲
(3)屋根置き形太陽電池モジュールの設置
(a)システムの概要について/(b)設置場所について/(c)取り付け方法について
(4)屋根材形太陽電池モジュールの設置
(a)システムの概要について/(b)設置場所について/(C)取り付け方法について
(5)陸屋根形太陽電池モジュールの設置
(a)システムの概要について/(b)設置場所について/(c)取り付け方法について
(6)電気工事の概要
(a)システムの構成/(b)太陽電池アレイ/(c)パワーコンディショナの選定/(d)接続箱の選定/(e)蓄電形システム
(7)法令遵守
(8)電気機器の設置
(9)商用電力系統への接続
(a)系統連系申請/(b)分電盤への接続
(10)電気工事の確認と試運転
(a)竣工検査/(b)試運転
(11)その他の事項」
(a)保守点検/(b)システムの発電量
2太陽光発電システム設置工事の実務
1太陽電池モジュール
(1)設置場所
(2)メーカーへの確認事項
(3)標準設置ができる地域の区分
(4)風圧荷重、積雪荷重
(5)設置屋根面の方位
(6)特殊地域への導入と設置
2太陽光発電の設置方法の種類
(1)屋根置き型
(2)屋根建材型
(3)壁設置型
(4)壁建材型
(5)窓材型
(6)トップライト型
(7)ひさし型
(8)ルーバー型
3屋根に関する基礎知識
1屋根の役割
2屋根形状
(1)切妻屋根
(2)寄棟屋根
(3)片流れ屋根
3屋根構造
(1)屋根材
(2)防水シート
(3)野地板
(4)垂木
(5)母屋
4屋根勾配
5屋根材寸法名称
6屋根材の種類と特徴
(1)瓦葺き屋根
(2)スレート葺き屋根
(3)金属葺き屋根
確認問題
第5章 現場調査・安全管理
1現場調査
1現場調査時の注意点
2現場調査時に必要なもの
(1)筆記用具・記録用紙
(2)スケール(物差し)
(3)デジタルカメラ
(4)方位磁石(コンパス)
(5)勾配計
(6)計算機
(7)腰道具
(8)梯子・脚立
(9)養生用具
(10)安全対策用具
(11)書類保管用具
3現場調査時の注意事項
(1)まず、第一に安全を考えること
(2)身だしなみと言葉遣いに注意すること
(3)安易に顧客と約束をしたり、決定事項を作らないこと
(4)現場調査ではお金の話はしないこと
(5)決定権者に立ち会ってもらうこと
2付帯工事
1分電盤交換
2幹線張替作業
3グリーンメーター取り付け工事
4屋根裏補強工事
5ソーラー温水器の撤去等
6現場状況
7機器の設置場所
8点検口・分電盤位置
3電気の基本情報
1配線距離
2ELB(漏電ブレーカ)アンペアおよびメーカー
3既存回路数・特殊回路
4現契約者
5お客様番号
6現契約
7契約者変更
8現契約種別・種別の変更
9計器番号
10引き込み柱
11オール電化
12引き込み線の長さ
13幹線太さ
14電力引込線
4屋根の現場調査
1屋根周りの現場調査の手順
2屋根裏の構造と状況確認
3屋根材と実寸の確認
(a)安全対策の方法/(b)屋根勾配/(C)方位/(d)影の影響/(e)設置候補屋根面の地上高/(f)屋根材の種類と1枚あたりの働き寸法/(g)屋根図をCADで起こすために必要な寸法/(h)破損・不具合箇所の有無/(i)アンテナ・雪止め・その他の設備の位置と影響(j)屋根材下の状況/(k)周囲への影響
5安全管理
1安全な装備
(1)ヘルメット
(2)安全帯
(3)作業着
(4)保護手袋
(5)靴
(6)保護メガネ
(7)防塵マスク
2作業の安全
(a)安全保護具の着用/(b)安全対策の実施/(c)始業前点検・注意の実施/(d)高所作業時における法規則の遵守/(e)体調管理/(f)地上作業の優先/(g)上下作業の禁止/(h)確実に養生する/(i)落下防止策の徹底/(j)必要な保険への加入
3太陽光発電システム設置工事における安全
(1)施工の安全
(a)事前の安全(b)作業中の安全(c)事後の安全
(2)商品の安全
(a)事前の安全(b)作業中の安全(c)事後の安全
(3)顧客の安全
(a)事前の安全(b)作業中の安全(C)事後の安全
確認問題
COLUMN
地球温暖化
電気に関する基礎知識
太陽電池の変換効率と基準状態
グリーン証書の販売に関するトラブル
太陽光発電の売電と税金
監修者によるコラム
太陽光発電システム用語集
索引