[合格へ]応用情報技術者試験後に弁理士を受けよう! Wライセンスおすすめの理由も
応用情報技術者試験とは、情報技術に関する経営戦略やシステムの設計・開発・運用についての幅広い知識と応用力を身につけることができる試験です。同じく情報技術に関する知識や技能を体系的に学ぶことのできるITパスポート試験や基本情報技術者試験と比較して、より応用的な試験であるこの試験は難易度は非常に高いですが、その分業務や就職等様々な場面で役に立ちます。そのうちの1つとして、中小企業診断士や弁理士等の他試験の科目が免除されることが挙げられます。今回は、知財関連の最高峰試験とも言われる弁理士の科目免除について見ていきましょう。
弁理士とは
まず、弁理士とは一体どのような資格なのでしょうか?
弁理士は特許法や意匠法、商標法等を取り扱う「知的財産に関する専門家」です。弁理士法に定義される国家資格であり、知的財産権の適正な保護や利用の促進、制度の適切な運用を助けることで経済及び産業の発展に貢献することを目的としています。弁理士の主な就職先としては特許事務所や一般企業や法律事務所の知財部が挙げられます。
弁理士試験は特許庁が主催する試験で、年に1回実施されます。短答式筆記試験、論文式試験、口述試験の3つに分かれています。口述試験以外の試験については、それぞれ条件を満たすことによって受験が免除される制度が用意されています。(参考:https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-annai.html#nagare02)論文試験はさらに必須科目と選択科目に分かれており、応用情報技術者試験は選択科目の免除申請が可能です。論文試験は以下の6分野から一つ選んで論文試験を受験することになります。
・理工I(機械・応用力学)
・理工II(数学・物理)
・理工III(化学)
・理工IV(生物)
・理工V(情報)
・法律(弁理士の業務に関する法律)
それぞれの科目の難易度は非常に高いため、科目免除制度を利用することによって確実に論文式筆記試験の合格を狙うことができます。文系の人にとっては、理系科目を1から勉強するのはレベルが高いのは勿論ですが、現在法律分野での選択科目は非常に難度の高い民法のみであるためどちらにせよ合格にはかなりの対策が必要となります。ITに関する基礎知識がある人であれば、選択科目を一から勉強するより応用情報技術者試験資格を受験するのも1つの手段となります。
応用情報技術者で科目免除をするメリット・デメリット
弁理士試験の選択科目免除のために必要な資格はいくつかの公的資格が挙げられます。該当する公的資格は一級建築士や薬剤師、司法試験等非常にレベルの高いものばかりです。これらの試験の中では、応用情報技術者試験が最も簡単と言われているため、科目免除を目的としてであれば選択するメリットは十分あります。
一方で、応用情報技術者試験も簡単に合格できる試験ではありません。この試験は基本情報技術者試験よりさらに上のレベルであるため、合格には基本情報技術者試験に必要な程度の知識が必要となります。ITに関する基礎知識があったり、ITについて勉強するのが苦でなかったりする場合は、応用情報技術者試験を選択するのが良いでしょう。しかし、IT初学者であれば500時間以上の対策が必要となるため、自分の知識レベルと他の選択科目を比較した上で選択することが重要となります。どうしても科目免除したい人は、科目免除の選択肢の中で最も簡単と言われている応用情報技術者試験を選択するのが良いでしょう。
まとめ
いかかでしょうか。応用情報技術者試験は業務や就職活動に役立つことは勿論ですが、弁理士試験という高度な試験の科目免除にも活用できます。弁理士試験は年に1度しかチャンスがないため、免除制度を利用することで合格に近づくことができます。しかし、応用情報技術者試験もレベルの高い試験であることは間違いなく、十分な対策が必要になります。ITに関する基礎知識がある人や勉強するのが苦ではない人であれば、この試験を科目免除に利用することに大きなメリットがあるため、ぜひ応用情報技術者試験を取得してみてください。