[合格へ]応用情報技術者試験合格のために必要な勉強時間とは?
応用情報技術者試験とは
応用情報技術者試験とは、日本情報処理機構(IPA)の主催する試験の一つで、基礎的な情報処理の知識・技能を問われる基本情報技術者試験の一つ上のレベルであるレベル3に位置付けられます。基本情報技術者試験と比較すると、より応用的な内容が試験内容として出題されます。
この試験の合格率は約20%と決して高くはありませんが、その分知名度は高く役に立つ場面も多くあると言えます。今回は、その応用情報技術者試験の概要と、取得のメリットについて見ていきましょう
合格に必要な勉強時間は?
では、応用情報技術者試験に合格するためにはどの程度の勉強時間を確保するべきなのでしょうか?今回は簡単に3つのレベルに分けて、勉強時間と簡単な勉強方法について書いていきたいと思います。それぞれのレベルに合わせた詳細の勉強方法についてはこちら(別ページのURL)をご覧ください。
初級者 | ほとんどIT技術に触れたことがない | 500時間程度 |
中級者 | 授業等で若干プログラミングに触れてきているが、分野に偏りがある | 200〜500時間 |
上級者 | 基本情報技術者試験に合格している、すでにITエンジニアとして働いており、ITに関する全般的な知識がある | 200時間 |
初級者;情報処理に触れた経験がほとんどなく、知識を1から覚える必要がある人
今まで情報処理に触れる機会がなかった初学者にとっては、基礎的な用語を覚えることやIT全般の考え方から身につける必要があることから、500時間以上の勉強時間が必要です。
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験と比較しても深く広い知識が必要とされる上、午後試験は記述試験もある等自分で考えて答える問題がかなり多いです。特別な事情がない限り、基本情報技術者試験を先に受けることをおすすめします。
いきなり応用情報技術者試験を受験する場合でも、まず基本情報技術者試験のテキストを読むことで、段階的に知識・技能を身につけることができます。体系的な知識を学べるテキストを1冊進めることは勿論のこと、過去問を解く⇨答え合わせ⇨解説を読むを繰り返すことをおすすめします。応用情報技術者試験は過去問と同じ問題も出題されるため、少なくとも10年分の過去問を解くことで一発合格に近づきます。
中級者:情報処理に触れた経験が少しある、授業でプログラミング等に触れたことがある
情報系の学部以外の理系学部では、情報処理の全般的な授業はなくとも入門編としてのプログラミングなどの授業を受ける場合もあります。また、業務内容の関係からデータベースやセキュリティなど特定の分野に関する知識を持っている人もいるかと思います。
このような中級者の場合、基礎的な用語や知識の前提がある程度身についていることから、自分の専門外の分野の勉強や過去問に注力することができるため、勉強時間も200〜500時間の勉強時間を想定しておきましょう。中級者は自分の得意不得意を見極め、特に苦手分野について繰り返し取り組むことで合格に近づくことができます。
上級者;
基本情報技術者試験に合格している、すでにIT業界で働いておりITに関する全般的な知識があり体系的な知識が身についている人は、200時間程度の勉強時間を見込めば合格可能かと思われます。午前試験については範囲が重なっている部分も多いため、知識をインプットしていく勉強方法より、過去問を解くなかで知識の穴や苦手分野を埋めていくアウトプット中心の勉強方法をすることで、より効率的な対策を行うことができます。基本情報技術者試験との大きな違いの一つは午後試験に記述式の問題があることです。早めに過去問に取り組み、自分のレベルと擦り合わせを行いながら学習計画を立てていきましょう。
試験対策
それでは、試験対策として、どのようなことに取り組めばいいのでしょうか?
基本的には、基本情報技術者試験と同様の勉強方法で対策ができます。(基本情報 独学の記事)
初学者の方は、まず基本情報技術者試験のテキストを一通りさらった上で、応用情報技術者の勉強に取り組むことをおすすめします。応用情報技術者の出題範囲は基本情報技術者の範囲を含めたものになるので、基本情報技術者試験の勉強をすることは同時に応用の対策に繋がることを意識して勉強をしてみてください。それに加え、応用情報技術者の体系的な知識載っているテキストを読んでみましょう。この場合、暗記をするのではなく頭に知識を残すように勉強しましょう。応用情報技術者試験の内容は膨大であるため、暗記を完璧にしてから過去問を解き始めるのは非常に効率が悪いです。ある程度内容が頭に入ったら、過去問に取り組み始め間違えた問題やわからなかった問題を中心に振り返ましょう。そうすることで徐々に知識が定着し、内容の理解も深まっていくはずです。
中級者〜上級者の方は、インプットを行うのと並行して過去問を解くアウトプットを行うことをおすすめします。過去問の正答率や自分の知識の定着度合いをチェックしながら、身に付いていない分野に関してはインプットを増やすなど、バランスを意識しながら対策を進めていきましょう。
まとめ
いかかでしょうか。どのレベルの人であっても、自分の実力と試験の難易度を早い段階で照らし合わせ、早め早めの学習計画を立てることが重要です。初学者の方であれば、特別な事情がない限り、基本情報技術者試験を先に受けることをおすすめします。
しかし、応用情報技術者は難易度は高いですが習得しておけば業務で役に立つ上、資格としても非常に有用です。しっかりと試験対策を行い、合格を目指していきましょう。