キャリアコンサルタントにかかる費用はどれくらい?受験料・登録費・更新手数料について
国家資格となり人気が高くなりつつあるキャリアコンサルタントは、これからの時代においても必要とされる職業です。将来性があるこの資格は、試験もそれほど難しくないことから何か資格を取って新しいことをしてみたいという人におすすめの資格です。
キャリアコンサルタントになるにはどのくらいの費用が必要なのでしょうか。
今回はキャリアコンサルタントになるまで〜なってから必要な費用について紹介します。
キャリアコンサルタントの概要
キャリアコンサルタントとは、労働者の職業の選択、職業生活設計に関する相談に応じ、助言や指導を行う人のことを言います。2016年からは国家資格となりより注目が集まっている資格です。
学科試験、実技論述、実技面接と3つの試験に合格して、名簿に登録するとキャリアコンサルタントとして働くことができます。実務経験者または講習受講者、キャリアコンサルティング技能検定合格者が受験対象になっているので、誰もが受験できるわけではありません。
合格率は学科と実技それぞれ60〜70%で推移しており、学科・実技同時合格率は55%ほどになります。一度に合格するのはやや難しいですが、しっかりと学習すれば合格できない試験ではありません。
キャリアコンサルタントに必要な費用
キャリアコンサルタントになるための「講習の受講」「受験」「登録」を行うには30万円以上が必要になるでしょう。高い講習を受けたり試験に何度も落ちたりすると、どんどんかかる費用は増していきます。試験自体はそこまで難しいわけではありませんが、金銭面では決して気軽に取得できる資格ではありません。
ここから詳しくキャリアコンサルタントの資格取得までにかかる費用を見てみましょう。
【講習費用】
試験には受験資格が設けられており、講習修了者、3年以上の実務経験者、技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験合格者でなければ受験をすることができません。この中で、講習を受講して試験を受けるのが最も一般的です。
現時点で受験要件を満たす講習として厚生労働大臣が認定した講習は21個ありますが、必要な費用は一定ではありません。
ここでは最安値と最高値の講習を紹介します。
最安値 246,400円 ※令和3年度特価
・キャリアコンサルタント養成講習(株式会社グローバルテクノ)
定員 | 20名 |
実施時期 | 7月〜、11月〜、3月〜 |
開催地域 | 東京 |
実施形態・時間 | 通学90時間、通信68時間 |
ホームページ | https://www.gtc.co.jp/ |
最高値 437,800円 ※入会金・教材費は別途
・キャリアコンサルタント養成講座(株式会社リカレント)
定員 | 20名 |
実施時期 | 10月〜4月、1月〜8月、6月〜12月 |
開催地域 | 東京、神奈川、愛知、大阪 |
実施形態・時間 | 通学150時間 |
ホームページ | https://www.gtc.co.jp/ |
最安値と最高値には約20万円の差があります。
基本的に通学時間が多いほど費用が高くなっていき、通学時間が少ないほど費用が安くなっていきます。最高値の講習は全課程通学スタイルで行っているため、40万円を超える講習費です。
他にもキャンペーン割引を使うと安くなる講習もあるので、自分の予算と勉強スタイルに合った講習を探してみてください。
【受験料】
学科試験:8,900円
実技試験:29,900円
学科と実技はそれぞれ受験料が分かれています。実技試験が約3万円と非常に高く、何度も落ちるとそれだけで10万円単位のお金がかかってしまいます。一度で合格できるようにしっかりと対策をしてから試験に臨みましょう。
【登録費】
登録手数料:8,000円
登録免許税:9,000円
キャリアコンサルタントと名乗るためには試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿への登録をする必要があります。登録を行うために、登録手数料と登録免許税の納付が必要となります。
キャリアコンサルタントになった後の費用
更新手数料:8,000円
名簿に登録された後、5年ごとに登録の更新が必要で、その際にも費用がかかってきます。更新手数料はそこまで高くはないですが、更新し忘れてしまうとまたイチから取得し直しなので注意しましょう。
まとめ
キャリアコンサルタントになるためには多くの費用がかかります。特にどの講習にするかで必要な費用が大きく変わってくるため、はじめによく調べてから申し込むことがおすすめです。
費用はかかりますが、講習で得た知識を自分のものにすれば、試験にも合格できます。取得までのプランやお金を準備してから講習の受講を始めましょう。