「旅行業務取扱管理者」と「旅程管理主任者」の違いとは?複数資格所有のメリットとは
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国内旅行業務取扱管理者とは?
国内旅行業務取扱管理者とは、旅行に関係するサービスを提供する者として、旅行業務の管理、監督を行う仕事です。
旅行業界唯一の国家資格となっており、旅行業者は、旅行業法により旅行業務取扱管理者の資格を持つ者を各営業所に1名は配置しなければならないと決まっています。
そのため、具体的な職場としては、旅行代理店などになります。
総合旅行業務取扱管理者と違って、国内の旅行のみを扱うことができます。
旅行業界に関連する資格
旅行業界に関係する資格として、旅行業務取扱管理者の他に通訳案内士、旅程管理主任者が例として挙げられます。
この2つについて、詳しく見ていきましょう。
●通訳案内士
通訳案内士とは、訪日外国人を日本各地へ案内し、伝統や文化などを、外国語を使って紹介する仕事です。
旅行業務取扱管理者の資格を持っている場合、通訳案内士を受験する際に1次試験の地理科目が免除になります。そのため、非常に関連性の高い資格であるといえます。
一次試験では、外国語、地理、歴史、一般常識、案内の実務があります。そして二次試験には外国語の口述試験があります。必要な外国語のスキルとしては、英語ならば英検二級程度です。
●旅程管理主任者
旅程管理主任者とは、一言でいうとツアーコンダクターです。
添乗業務を行う際、旅程管理主任者の資格を保有する者が1名同行なければならないと旅行業法により定められています。
旅程管理主任者の資格を取得するためには、旅行管理研修を受講し、その後のテストにて6割の成績をとる必要があります。
旅行業務取扱管理者と旅程管理主任者の違い
旅行業務取扱管理者は、旅行の提案から事後処理までを執り行い、旅程管理主任者は、旅行会社から依頼を受け、実際の現場で安全管理や旅程の調整を担当します。
より噛み砕くと、旅行業務取扱管理者は、旅行会社で旅行やツアーなどを販売する仕事です。旅程管理主任者は、旅行に同行して主にスケジュール管理などを行う仕事で、ツアーガイドなどの添乗員がイメージしやすいと思います。
他にもいくつか相違点があります。
例えば、旅行業務取扱管理者が国家資格ですが、旅程管理主任者は公的資格です。
また、旅行業務取扱管理者は試験に合格すれば取得できますが、旅程管理主任者は研修をした上で試験を受けなければなりません。
さらに、旅行業務取扱管理者資格は、合格した後に送られる合格証書が合格の証明になる一方で、旅程管理主任者は、研修に参加し試験に合格するだけでは証明がもらえません。証明を得るためには旅行会社に所属することが求められます。
資格を組み合わせると幅が広がる
今回紹介している3つの資格を複数取得することで、自分でできる仕事の幅が広がり、相乗効果が期待できます。
旅行業務取扱管理者は、旅行会社で旅行の販売を行うことができます。
通訳案内士は、外国人に付き添って、観光地の案内をすることができます。
旅程管理主任者は、旅行に同行し、スケジュール調整、安全管理などといった、旅行全般の管理を行うことができます。
このように、3つの資格はそれぞれできる仕事の内容が異なります。
これらの資格を複数取得することで、1つの資格だけではできない仕事もできるようになり、仕事の幅がぐっと広がります。
例えば、旅行業務取扱管理者と旅程管理主任者をどちらも取得した場合、旅行会社で旅行の立案、調整を行い、実際にその旅行に同行して案内することもできるようになります。
複数資格を取得しているからこそできる仕事も考えられるので、旅行業界で働きたい人、現在この業界で働いている人は、1つの資格だけでなく、複数の資格を取得することをおすすめします。
まとめ
この記事では主に旅行業務取扱管理者、通訳案内士、旅程管理主任者について、概要や相違点について記述しました。その中でも旅行業務取扱管理者と旅程管理主任者の違いについて詳しく触れています。
旅行業界を志望している方にとってはどれも有用な資格となっているため、自分の具体的なキャリアプランや目標に合ったものを選んで取得しましょう。