改訂2版 J検情報活用3級完全対策公式テキスト
●目次●
はじめに~情報社会の基礎知識、パソコン利用の能力を試したい皆様へ
J検の試験概要
第1章 情報表現と処理手順
1-1 情報とデータ
1-2 コンピュータでの情報の表現形式
1-3 数値データの表現法
1-4 論理データの表現法
1-5 問題解決の方法①(アルゴリズム)
1-6 問題解決の方法②(インタビュー等)
確認問題
過去問題
第2章パソコンの基礎
2-1 コンピュータの特徴と種類
2-2 パソコンの仕組みと取り扱い
2-3 パソコンの発展と性能
2-4 パソコンの基本構成
2-5 ソフトウェアの種類と役割
2-6 オペレーティングシステム(1)
2-7オペレーティングシステム(2)
2-8 入力装置の種類
2-9 出力装置の種類
2-10 主記憶装置と補助記憶装置
2-11 補助記憶装置の種類(1)
2-12 補助記憶装置の種類(2)
確認問題
過去問題
第3章 インターネットの基礎
3-1ネットワークの基礎知識
3-2 インターネットの仕組み
確認問題
過去問題
第4章 インターネットの利用
4-1 インターネットのサービス
4-2 メールソフトの利用(1)
4-3 メールソフトの利用(2)
4-4 WWWの利用(1)
4-5 WWWの利用(2)
確認問題
過去問題
第5章 情報機器の基本操作
5-1入出力インタフェース
5-2 アプリケーションソフトの基礎知識
5-3 ワープロソフトの機能と活用(1)
5-4 ワープロソフトの機能と活用(2)
5-5 プレゼンテーションソフトの機能と活用
5-6 表計算ソフトの基礎知識
5-7 データベースソフトの基礎知識
5-8 マルチメディアソフトの基礎知識
確認問題
過去問題
第6章 情報社会とコンピュータ
6-1生活とコンピュータシステム
6-2 身近なコンピュータシステム
6-3学校や職場におけるコンピュータシステム
6-4 社会におけるコンピュータシステム
6-5 ネットワーク社会の問題点
6-6 高度情報化の進展と課題
確認問題
過去問題
第7章 情報モラル
7-1 情報モラルの重要性
7-2 ネチケット(1)
7-3 ネチケット (2)
7-4 個人情報保護法と著作権
確認問題
過去問題
索引
別冊:確認問題・過去問題の解答と解説
はじめに
●ITエンジニアをめざす学生の皆様へ●
■新しくなったJ検
情報検定(J検)は、これまで、学校情報教育を基盤とした到達点として『情報処理・利活用』の能力を評価する試験として実施してきました。しかし、情報社会を取り巻く環境は、著しく変化しています。
そこで、J検が教育に果たす役割、また、産業界の要請に応える試験であるために、評価領域の見直しを行い、従来のJ検の領域に加え、新たに『情報デザイン』という領域を設定し、広く情報社会で活躍する人の素養として評価する試験体系を、「創る・使う・伝える」というキーワードに再編し、3つの体系による試験としています。
各試験と評価領域
『情報システム試験』…情報の処理技術能力を評価する
『情報活用試験』………情報の利活用能力を評価する
『情報デザイン試験』…情報の収集・分析力、発想・企画力、伝達・表現力を評価する
■情報を「使う」能力を測るガイドラインとして
情報活用試験は「使う」能力、すでに環境設定されたパソコンを利用できる、自分のパソコンを使いやすいように環境設定ができる、どのようにしたら使いやすいパソコン環境を作ることができるのかを適切に選択できる、ネットワーク化された環境において、情報機器の設定や操作・活用における基本的な知識と技能 をもち、情報の加工や活用、および、情報社会の中に関われることを総合的に評価する試験です。
3級から1級までの情報・パソコンの利用者に求められる能力を「情報利活用能力」として体系化させ、とかくあいまいに語られがちだった「情報リテラシー」 に対しスタンダードな評価基準を策定しました。特に、「情報モラル・セキュリティ」をすべての科目の出題主要素に加え、情報社会で生きる姿勢・態度などを 積極的に取り入れた内容となっています。パソコンに触れはじめた中学・高校生から、大学・専門学校生、社会人に至るまで、情報を「使う」能力を測るガイドラインとして、幅広く受験生のニーズに応えることができる基準を設けています。
■本書について
情報活用試験3級は、情報社会に生きる人へのエントリー試験です。職種を問わず、すべての人が身につけておくべき能力です。本書は、そうした方々が無理 なく学習できるよう、詳細なポイントを織り交ぜわかりやすく解説しています。
皆様の情報社会への第一歩をご支援できれば幸いと存じます。
■試験概要
情報活用試験では、3・2・1級を設定し、3級では情報化社会における基礎知識を、2級はコンピュータ利用の基礎的能力、そして1級では実践的能力を問う内容とし、コンピュータに触れはじめた中学・高校生から、大学・専門学生、社会人に至るまで、「使う」能力を測るガイドラインとして、幅広い受験者ニー ズに応える基準を設定しています。
■試験日と試験時間
●ペーパー方式(全国一斉実施)
6月第3日曜日 1級~3級
12月第3日曜日 1級~3級(2016年度より第3日曜日に変更)
科目名 | 説明時間 | 試験時間 | 合格点/配点 |
3級 | 10:00~10:10 | 10:10~10:50 (40分) | 70/100 |
2級 | 11:05~11:15 | 11:15~12:15 (60分) | 65/100 |
1級 | 13:20~13:30 | 13:30~14:30 (60分) |
●CBT方式(インターネットを利用した試験方式)
申込期限:試験設定日の2週間前 Webサイト(http://jken.sgec.or.jp)
・団体受験(教育機関等で実施 出願者1名から)
試験日・試験開始時刻:随時 自由設定
・個人受験(指定する試験会場で実施)
試験日:原則毎月1日、1~2回
※地域によって試験日、試験開始時刻、実施回数等は異なります。
科目名 | 説明時間 | 試験時間 | 合格点/配点 |
3級 | 10分 | 40分 | 70/100 |
2級 | 60分 | 65/100 | |
1級 |
■合格認定
合格証(Web認証)を交付
■J検問合せ先
一般財団法人職業教育・キャリア教育財団 検定試験センター
〒102-0073東京都千代田区九段北4-2-25 私学会館別館11階
Tel:03-5275-6336 Fax:03-5275-6969 http://jken.sgec.or.jp/index.html
■情報活用試験3級出題範囲
【受験対象】
すでに環境設定されたパソコンを利用できる人。
【評価内容】
情報化に主体的に対応するための基礎的な知識、およびクライアント環境のパソコンの探作・利用と役割・機能、および情報の利用、情報モラルなどに関わる基礎知識を評価する。
出題範囲 | |
情報表現と処理手順 | ●情報手段としてのパソコンのあり方とその使用法を理解する。 ①情報の理解と、情報や手段の適切な選択 ②情報の収集・伝達のあり方とパソコンの利用 ③問題解決の方法 |
パソコンの基礎 | ●パソコンの基本構成とその取り扱いを理解する。 ①パソコンの代表的な装置と媒体、およびOSの主な役割 ②データ保存の形式とファイルの管理の仕組み |
インターネットの基礎 | ●インターネットの基本的な仕組みを理解する。 ①インターネットの特徴とプロバイダの役割 ②プロトコルを理解する。 |
インターネットの利用 | ●インターネットの利用方法を理解する。 ①ブラウザの利用 ②電子メールの利用 ③利用するために必要な設定 |
情報機器の基本操作 | ●パソコン、情報機器の基本操作、およびアプリケーションソフトを利用した情報の検索・収集・伝達の適切な方法について理解する。 ●主なアプリケーションソフトの種類と目的について理解する。 ①パソコンや情報機器の取り扱い、基本操作 ②アプリケーションソフトごとの基本的な利用 |
情報社会とコンピュータ | ●日々の生活とコンピュータの関わりを理解する。 ①身近なコンピュータシステムの役割 (eラーニング・eコマース、SOHO・POSシステム、マイコン制御など) 2高度情報化の進展における問題点 (ハイテク犯罪・コンピュータウイルス・テクノストレスなど) |
情報モラル | ●情報モラルを理解する ①情報モラル ②ネチケットに対する基礎的な知識 |
●アプリケーションソフト等の扱いについて
・1級では、情報活用に関連する操作・取り扱いについての問題も出題されます。
・2・3級では、原則として下記表の○印にもとづいた問題も出題されます。
2級 | 3級 | |
HTML | ○ | |
表計算 | ○ | |
プレゼンテーション | ○ | ○ |
ワープロ | ○ | |
Webブラウザ・メーラー、PC基本操作 | ○ |
■情報活用試験1級出題範囲
【受験対象】
ネットワーク化された環境において、情報機器の設定や操作・活用における基本的な知識と技能を持つ人。さらに、情報の加工や活用ができ、情報化および情報社会の中に関わっていく人、関わっている人。
【評価内容】
情報社会で生活するための実践的能力、およびネットワーク環境にあるコンピュータと各種機器の役割、アプリケーションソフトを活用した問題解決技法と知識、情報化社会に関わる諸問題および情報セキュリティに対応できる応用知識を評価する。
c | |
情報と情報の利用 | ●情報の概念を理解する。また、情報を収集し整理し役立てるための加工方法について理解する。さらに、情報はコンピュータと人間との間でどのような形で表現されるのかを理解する。 ①データと情報 ②情報の表現方法 ③情報の活用、情報処理の手順 ④情報の収集と発信 ⑤情報の管理 |
パソコンを利用したシステム | ●ネットワークに接続されたパソコンを取り巻くハードウェアやソフトウェア、入出力インタフェース、ファイル管理の方法などについて理解する。 ①パソコンシステムとその環境 ②オペレーティングシステム ③ファイルシステム ④パソコン関連機器とインタフェース |
ネットワークの利用 | ●ネットワークのインターネットやLANなどのネットワークを構成する機器や、各種のネットワー利用形態などを理解する。 ①情報通信ネットワークの概要 ②インターネットを利用するために必要な機器とソフトウェア ③モバイルコンピューティング ④ネットワーク上のパソコンの管理 |
情報ネットワーク社会への対応 | ●情報ネットワーク社会に関する知識や、社会とコンピュータネットワークの関わり合いについて理解する。さらに、情報ネットワーク社会の諸問題について理解する。 ①情報ネットワーク社会に関する用語・知識 ②社会におけるコンピュータの利用 ③知的財産権 |
情報セキュリティ | ●情報ネットワーク社会で必要となるセキュリティについて理解する。 ①ネットワークセキュリティ ②コンピュータセキュリティ |
表計算ソフト等を利用した問題解決 | ●表計算、データベース(SQLを除く)等のアプリケーションソフトを利用した問題解決について理解する。 |
■情報活用試験2級出題範囲
【受験対象】
情報化社会での企業活動を理解するための基礎的な知識を持っている人。また、ネットワークに接続された、ソコンを利用し、業務ができる人。
【評価内容】
情報社会の仕組みを理解するための基礎的知識。また、クライアント環境のコンピュータと各種機器の役割と機能、環境設定の基礎知識、ソフトウェアの種類と機能、インターネットおよび情報モラルと情報セキュリティーなどの基礎知識を評価する。
出題範囲 | |
経営戦略とシステム戦略 | ●経営戦略とシステム戦略の基礎的知識について理解する。 ①企業活動(コーポレイトガバナンス、損益分岐点、個人情報管理、在庫管理、QC) ②経営戦略(マーケティング分析、PPM、競争地位分析、BSC、SWOT分析、コアコンピタンス、アライアンス) ③情報システム戦略(ERP、CRM、KM、SFA、DSS、POS、eビジネス、PDCA、クラウドコンピューティング) |
プロジェクトマネジメント | ●プロジェクトマン・プロジェクトマネジメントに関する基礎的知識について理解する。 ①プロジェクトマネジメント(ステークホルダ、PMBOK、WBS、PERT) ②サービスマネジメント(BCP、SLA、インシデント管理) ③システム開発マネジメント(ファンクションポイント法、システム開発手法、 モジュール分割技法、テスト技法) |
データ構成と情報表現 | ●コンピュータにおける情報表現とデータ構造について理解する。 ①データと情報 ②コンピュータにおける情報の表現 ③データ構造と操作 |
問題解決処理手順 | ●問題解決技法について理解する。 ①問題を改善するための方法 ②基礎的なモデル化の方法 ③情報を処理するための基礎的な手順 |
パソコンの基礎 | ●パソコンの仕組み、および情報の表現について理解する。 ①コンピュータの種類、および動作原理 ②周辺機器の種類と役割 ③ファイルシステムの基礎知識 ④パソコンの利用環境、および環境設定 ⑤ヒューマンインタフェース ⑥マルチメディア ⑦データベース |
インターネットの基礎 | ●インターネットインターネットの利用や基礎的な仕組みについて理解する。 ①インターネットの利用形態 ②インターネットの基礎的な仕組み ③3インターネットの接続 ④Webブラウザや電子メールソフトの基礎的な活用 |
アプルケーションソフトの利用と活用 | ●表計算ソフト等を用いた問題解決について理解する。 ①表計算ソフトの基本的な使い方 ②プレゼンテーションソフトを用いた、効果的なプレゼンテーション |