天文宇宙検定公式テキスト4級星博士ジュニア (2018年~2019年版)
【天文宇宙検定試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法)】も確認する
天文宇宙検定とは
科学は本来楽しいものです。楽しさは、意外性、物語性、関係性、歴史性、予言力、洞察力、発展性などが、具体的なものを通じて語られる必要があります。そして何よりも、それを伝える人が楽しまなければなりません。人と人が接し合って伝え合うことの大切さを見直してみる必要があるでしょう。
宇宙とか天文は、科学をけん引していく重要な分野です。天文宇宙検定は、単に知識の有無を検定するのではなく、「楽しく」、「広がりを持つ」、「考えることを通じて何らかの行動を起こすきっかけをつくる」検定でありたいと願っています。
個人の楽しみだけに閉じず、多くの市民に広がり、生きた科学に生身で接する検定を目指しておりますので、みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。
総合研究大学院大学名誉教授
池内 了
天文宇宙検定
CONTENTS
天文宇宙検定とは
0 宇宙にのりだそう
[0-1] 宇宙を旅する
[0-2] 宇宙船地球号の旅
[0-3] 宇宙にはどんな星がある?
1 月と地球
[1-1] 月の満ち欠けはなぜ起こる?
[1-2] 月の表情
[1-3] 月の正体
[1-4] 月がもたらす潮の干満
2 太陽と地球
[2-1] 太陽と季節
[2-2] 太陽の表面
[2-3] 太陽のすがお
[2-4] 日食と月食の起こるわけ
3太陽系の世界
[3-1] 太陽系の惑星たち
[3-2] 惑星ってどんな天体?
[3-3] 環と衛生
[3-4] 惑星のリズム
[3-5] 流れ星のひみつ
4 星座の世界
[4-1] 星座はカレンダー
[4-2] 星の姿
[4-3] 動物が夜空をかける春の星空
[4-4] 織ひめ星とひこ星が出会う夏の夜空
[4-5] 秋の夜長に星空観察
[4-6] 色とりどりの冬の星たち
[4-7] 星座と神話
5 星と銀河の世界
[5-1] いろいろな星まで旅をしてみよう
[5-2] 絵画のような星雲の世界
[5-3] 宝石箱のような星団たち
[5-4] 天の川の正体
[5-5] 銀河探検に出かけよう
6 天体觀察入門
[6-1] 星と仲良くなるコツ
[6-2] 星座早見ばんの使い方
[6-3] 星空観察へ出発!
[6-4] 星空観察のテクニック
[6-5] 惑星を見よう
[6-6] 双眼鏡と望遠鏡で惑星にチャレンジ!
索引
★ 探査機にのせた宇宙人へのメッセージ
1977 年に打ち上げられた探査機ボイジャー1号・2号にのせられたレコード。地球のさまざまな音や画像が保存されている。裏面には、レコードの使い方と、太陽系の位置の情報などがえがかれている。探査機が他の太陽系の中を通過する確率は、100億年に1回以下といわれている。
©Alamy/PPS
1972 年と 1973 年に打ち上げれた探査機パイオニア10・11号には、人類からのメッージを絵で記した金属板が取り付けられた。太陽系の位置の情報と、人類を探査機の大きさと比べて示している。
上の図は、探査機パイオニア10号(1972年)、11号(1973年)、ボイジャー1号・2号(1977年)、ニューホライズンズが現在までに飛行した道すじを表す。()内の年数は打ち上げられた年。
右上の写真は、1990年にボイジャー1号が撮影した太陽系惑星のホイジャー1号は現在、もっとも地球から遠く離れた場所にある人工物だ。しかし、ようやく太陽系のはしにたどりついた程度だ。さらに、ニューホライズンズ(2006年)も、太陽系を飛び出そうとしている。2015年に気温をかすめながら探査し、2025年ごろに、太陽系の果ての別の天体を探査し、ボイジャーの倍の速度で太陽系を離脱する。