【新レベル表対応版】QC検定受検テキスト3級 (品質管理検定集中講座[3])




はじめに

ビジネスを取り巻く環境は,厳しい状況を呈している.情報の高度化・スピード化や国境のない経済,産業のグローバル化は,企業におけるビジネスのあり方を激変させている.そのなかにあっても,お客様の視点に立った製品・サービスの提供がビジネスの原点であることは誰もが認めるところである.今こそ,品質保証を基軸に,独創的な製品・サービスを創造し,持続的な成長を実現していかなければならない.

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ここにおいて,重要な役割を担ってくるのが品質管理である.経営上の重要問題を次々と効率よく効果的に解決していく技術者・スタッフ・社員が要望されており,そのためには,この品質管理に関する知識が必要である.

“品質管理検定”(略して“QC検定”と呼ばれる)は,日本の品質管理の様々な組織・地域への普及,ならびに品質管理そのものの向上・発展に資することを目的に創設されたものである.

2005年12月に始められ,現在,全国で年2回(3月と9月)の試験が実施されており,品質管理検定センターの資料によると,2015年9月の第20回検定試験で,総申込者数が676,758人,総合格者数が362,927人となった.

QC検定は,品質管理に関する知識をどの程度持っているかを筆記試験によって客観的に評価するもので,1級・準1級から4級まで4つの級が設定されている.

受検者にとっては,①自己能力をアピールできる,②仕事の幅を広げるチャンスが拡大する,③就職における即戦力をアピールする強力な武器となる,などのメリットがある.

受検を希望される方々からの要望に応えて,筆者たちは,先に受検テキストや受検問題・解説集として,

・「品質管理検定受験対策問題集』(QC検定集中対策シリーズ(全4巻)
・「QC検定対応問題・解説集』(品質管理検定試験受験対策シリーズ(全4巻))
・「QC検定受験テキスト」(品質管理検定集中講座(全4巻))
・「QC検定模擬問題集」(品質管理検定講座(全4巻))

の4シリーズ・全16巻を刊行してきた.いずれの書籍も広く活用されており,合格者からは,「非常に役に立った」,「おかげで合格できた」との高い評価を頂戴している.

品質管理検定運営委員会では,品質管理検定レベル表(Ver.20081008.3)を改定し,新レベル表(Ver.20150130.1)を2015年2月3日に公表し,第20回試験から適用している.

今回の改定のポイントは,1項目の内容について再検討し,必要に応じて項目の分割などの整理・並べ替えを行う,2同一項目における級ごとの出題内容を区別し,明確にする,の2点である.

そこで,『QC検定受検テキスト』シリーズを改訂し,前述の新レベル表改訂のポイントに合わせて,章の並べ替えを行うとともに,新しく追加された項目や出題範囲が変更された項目に対応させ,解説の追加・修正・削除を行い,『新レベル表対応版QC検定受検テキスト』(品質管理検定集中講座(全4巻))を刊行することとした.

本シリーズは,QC検定の各級の受検者を対象に,確実な“合格力”の養成をめざしたものである.

本シリーズの特長は,次の8つである.

(1)基本的なこと,重要なこと,間違いやすいこと,錯覚しやすいことについて簡潔に説明してある.
(2)過去問をよく研究して執筆してあるので,ポイントやキーワードがしっかり理解できる.
(3)QC検定レベル表に記載されている用語は,漏らさないようにするとともに,必要によりJISや用語辞典などを引用し,正確に解説してある.
(4)図表や事例を多用し,具体的でわかりやすくしている.
(5)QC手法については,受検者の多くが苦手とする分野に紙数を割き,具体的に,わかりやすく解説してある.
(6)QC手法は,公式をきちんと示し,できるだけ例題で解くようにしてあるので,理解しやすい,
(7)章末に,“章のポイント”として,重要用語や重要事項などがまとめられている.
(8)執筆者は,日本科学技術連盟や日本規格協会のセミナー講師で,全員がQC検定1級合格者であり,自らの受検経験をもとに記述してある.

新レベル表では,例えば管理図の場合,3級では管理図の考え方,使い方,X-R管理図,2級ではX-s,X,p,mp,u,c管理図,また,新QC七つ道具の場合は,3級では定義と基本的な考え方,2級では親和図法,連関図法,系統図法,マトリックス図法,1級ではアローダイアグラム法,PDPC法,マトリックス・データ解析法というように分割されている.

各級の試験範囲は,それより下位の級の範囲を含んでいる.よって,3級受検者は,受検テキスト4級の内容も修得する必要がある.紙数の関係から,すべての内容を詳しく記述できないので,足りないところは,他のテキストや演習・問題集などを併用してほしい.なお,詳しい試験範囲などは,品質管理検定センターのホームページを参照されたい.

本書は,3級の受検者を対象にした『3級受検テキスト』である.3級をめざす人々に求められる知識と能力は,QC七つ道具については,作り方・使い方をほぼ理解しており,改善の進め方の支援・指導を受ければ,職場において発生する問題をQC的問題解決法により解決していくことができ,品質管理の実践についても,知識としては理解しているレベルである.すなわち,基本的な管理・改善活動を必要に応じて支援を受けながら実施できるレベルである.

受検にあたって,本テキストを熟読することによって,詳細な知識が養成され,出題範囲を効率よく勉強できるので,即戦力が養成できる.

すでに2級テキストは発刊済みであるが,残りの1級,4級についても,順次刊行する予定である.本シリーズが,一人でも多くの合格者の輩出に役立つとともに,QC検定制度の普及,日本のモノづくりの強化と日本の国際競争力の向上に結びつくことを期待している.

最後に,本書の出版にあたって,一方ならぬお世話になった(株)日科技連出版社の田中健社長,戸羽節文取締役,石田新氏に感謝申し上げる.

2015年 山茶花の咲く頃
QC検定受検テキスト編集委員会
委員長・編著者 細谷克也

細谷 克也 (著), 稲葉 太一 (著), 竹士 伊知郎 (著), 松本 隆 (著), 吉田 節 (著), 和田 法明 (著)
日科技連出版社、出典:出版社HP

品質管理検定(QC検定)3級の試験内容

(日本規格協会ホームページ“QC検定”http://www.jsa.or.jp/から)

①各級の対象者(人材像)

人材像
1級
/ 準1級
・部門横断の品質問題解決をリードできるスタッフ.
・品質問題解決の指導的立場の品質技術者.
2級 ・自部門の品質問題解決をリードできるスタッフ.
・品質にかかわる部署(品質管理, 品質保証, 研究・開発, 生産, 技術)の管理職・スタッフ.
3級 ・業種・業態にかかわらず自分たちの職場の問題解決を行う全社員(事務, 営業, サービス,生産, 技術を含むすべての方々).
・品質管理を学ぶ大学生・高専生・高校生.
4級 ・初めて品質管理を学ぶ人.
・新入社員.
・社員外従業員.
・初めて品質管理を学ぶ大学生・高専生・高校生.

②3級を認定する知識と能力レベル
3級を目指す方々に求められる知識と能力は,QC七つ道具については,作り方・使い方をほぼ理解しており,改善の進め方の支援・指導を受ければ,職場において発生する問題をQC的問題解決法により,解決していくことができ,品質管理の実践についても,知識としては理解しているレベルである.

基本的な管理・改善活動を必要に応じて支援を受けながら実施できるレベルである.

③3級の試験の実施概要
データの取り方やまとめ方の基本とQC七つ道具の利用,新QC七つ道具の基本,QC的ものの見方・考え方,管理と改善の進め方,品質,プロセス管理,問題解決,検査と試験,標準化など,基本的な管理・改善活動に関する事項,並びに4級の試験範囲を含む理解度の確認.

④3級の合格基準
・総合得点概ね70%以上.
・出題を手法分野・実践分野に分類し,各分野概ね50%以上得点すること,

なお,新レベル表(Ver.20150130.1)および品質管理検定の詳細は,日本規格協会ホームページ”QC検定をご参照ください.

細谷 克也 (著), 稲葉 太一 (著), 竹士 伊知郎 (著), 松本 隆 (著), 吉田 節 (著), 和田 法明 (著)
日科技連出版社、出典:出版社HP

QC検定受検テキスト 3級 目次

はじめに
品質管理検定(QC検定)3級の試験内容

1 QC的ものの見方・考え方
1.1 顧客満足
1.2 品質第一,品質優先
1.3 後工程はお客様
1.4 プロセス重視
1.5 特性と要因,因果関係
1.6 再発防止と未然防止
1.7 源流管理
1.8 目的志向
1.9 QCD+PSME
1.10 重点指向
1.11 事実に基づく管理
1.12 見える化
1.13 ばらつきの管理
1.14 全部門,全員参加
1.15 人間性尊重

2 品質の概念
2.1 品質の定義
2.2 要求品質と品質要素
2.3 ねらいの品質とできばえの品質
2.4 品質特性,代用特性
2.5 当たり前品質と魅力的品質
2.6 サービスの品質,仕事の品質
2.7 社会的品質
2.8 顧客満足(CS),顧客価値

3 管理の方法
3.1 維持と管理
3.2 PDCA,SDCA,PDCAS
3.3 継続的改善
3.4 問題と課題
3.5 問題解決型QCストーリー
3.6 課題達成型QCストーリー

4 品質保証
4.1 新製品開発
4.2 プロセス保証

5 品質経営の要素
5.1 方針管理
5.2 日常管理
5.3 標準化
5.4 小集団活動
5.5 人材育成
5.6 品質マネジメントシステム

6 データの取り方とまとめ方
6.1 データの種類
6.2 データの変換
6.3 母集団とサンプル
6.4 サンプリングと誤差
6.5 基本統計量

7 QC七つ道具
7.1 パレート図
7.2 特性要因図
7.3 チェックシート
7.4 ヒストグラム
7.5 散布図
7.6 グラフ
7.7 層別

8 新QC七つ道具
8.1 新QC七つ道具とは
8.2 親和図法
8.3 連関図法
8.4 系統図法
8.5 マトリックス図法
8.6 アローダイアグラム法
8.7 PDPC法
8.8 マトリックス・データ解析法

9 統計的方法の基礎
9.1 正規分布
9.2 二項分布

10 管理図
10.1 管理図の考え方
10.2 X-R管理図
10.3 計数値の管理図
10.4 管理図の見方
10.5 管理図の使い方

11 工程能力指数,
11.1 工程能力指数の計算
11.2 工程能力指数の評価方法

12 相関分析
12.1 散布図と相関係数12.2 相関係数の計算

付表
参考・引用文献
索引

細谷 克也 (著), 稲葉 太一 (著), 竹士 伊知郎 (著), 松本 隆 (著), 吉田 節 (著), 和田 法明 (著)
日科技連出版社、出典:出版社HP

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