土地家屋調査士試験は履歴書に書ける? – 正式な書き方、就職・就活(新卒/転職)で役立つ?

谷所健一郎
出版社:マイナビ出版、出典:出版社HP

そもそも土地家屋調査士とは

土地家屋調査士とは、不動産の表示に関わっている登記の手続きをする専門家のことです。

 

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登記とは、ここでは不動産登記のことを指します。

不動産登記とは、国の法律である「不動産登記法」があり、その法律では新築の建物や所有物といった財産、土地などの権利を得る必要があり、それの手続きとして登記簿に記載し、登録することを指します。

この登記を怠ると、10万円以下の罰金が発生しますので、土地を買う際は気をつけてください。



不動産登記でどのような土地かを申請するには、どのような形状かを把握するためのその土地の測量や図面作成のスキルも必要になりますので、測量や建築の知識も必要です。

 

この土地家屋調査士になるには、国家資格である「土地家屋調査士」を取得し、土地家屋調査士会に入会し、土地家屋調査士名簿に登録する必要があります。

測量士・測量士補と同様、登録が必要になりますので忘れないよう気をつけましょう。



また、国家資格の「土地家屋調査士」を取得できる「土地家屋調査士試験」では、毎年10月の第3週の日曜日に午前の部(測量・作図)と午後の部(不動産登記法・民法・土地・建物)に分けて筆記試験が行われ、1月中旬に口述試験が行われますが(合格者のみ)、

測量士・測量士補、一級・二級建築士の資格を持っている方は、測量と作図の知識があるとみなされ、午前の部は免除されます。

漠然と建築関連の職業に就きたいと考えている方には、先に測量士か測量士補の資格を取得してからこの資格を取得するのをおすすめします。(受験資格の制限がないため)

一級・二級建築士の場合は、建築学科に卒業か指定された実務経験をしていなければ受験できませんので注意してください。

 

そしてこの資格試験は、指定された時間より遅刻してしまうと受験することができませんので、そこにも注意してください。


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土地家屋調査士の試験概要

先程にも書いたように、毎年10月の第3週の日曜日に午前の部(測量・作図)と午後の部(不動産登記法・民法・土地・建物)に分かれた筆記試験と、合格者のみに実施される1月中旬の口述試験があります。

 

まずは筆記試験の午前の部の試験内容ですが、

土地及び家屋の調査及び測量に関する知識及び技能の問題

・平面測量(トランシット及び平板を用いる図根測量を含む。)

・作図(トランシット及び平面を用いる図根測量を含む。)

が出題されます。

 

問題形式は、択一問題が10問、記述問題が大問1問(小問4問と作図1問)の構成になっています。

問題の難易度は測量士補と大差はありませんが、

午前の部を免除して受験する人が多い故に参考書はないので、

過去問や測量士補の参考書から試験対策する必要があります。

 

ただし測量士補とは異なり、法務省で指定された電卓であれば使うことができます。

しかし、択一問題は半分以上、記述問題が9割以上取らなければ午前の部の合格ができない故、午前の部の合格率が約32%と難易度が高めですので、念入りの試験対策が必要となります。

 

とはいえど、午後の部の問題と比べたら難易度が低くなりますので、午前の部を受験する場合は、午前の部<午後の部といったように午後の部に重きを置きつつ午前の部の学習することをおすすめします。

 

次に午後の部の試験内容です。

・民法に関する知識
・登記の申請手続(登記申請書の作成に関するものを含む。)及び審査請求の手続に関する知識
・その他土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力

が出題されます。

 

問題形式は、択一問題が20問、記述問題が大問2問(小問4問、小問3問)の構成になっています。

こちらでは参考書がありますので、過去問プラスして対策することができます。

しかし、午前の部よりも難易度が高くなっていますので、他のサイトで載っている合格者の勉強法を参考にしながら、試験対策をすると良いでしょう。

試験時間は2時間半に対し、問題の分量が多いのが特徴ですので、独学で勉強するより、通信講座など外部を利用して試験対策することをおすすめします。

 

その二つに合格した後、口述試験に入ります。

1人15分程度の面接形式で実施されます。

試験内容は、午後の部と同じ範囲である土地家屋調査士の業務に関する基礎知識についてを2名の試験官に聞かれます。

その問いに対して説明できるように対策する必要があります。

こちらは面接対策をこなしていれば、通過するでしょう。

 



土地家屋調査士試験の履歴書への記入方法

 

 

試験に合格した場合

  • 令和N年N月 土地家屋調査士試験 合格

土地家屋調査士名簿で登録した場合

  • 令和N年N月 土地家屋調査士 登録

 

以上のように記入すれば十分でしょう。

ここで注意したいことは、取得した年月日を正確に記入することです。

どの資格を記載する際にも、当然のことですが、資格の名称は正確に記入しましょう。

 

 

 

4.就活に役立つのか。

最初にも言いましたが、土地家屋調査士になるには絶対必要な資格です。

その資格の取得後の就職できるところは、法人事務所、個人事務所が主です。

他にも建設コンサル会社、建設会社、測量会社と、建設業や測量業務にも役立ちます。

 

建築関連に進みたい方に持ってこいの資格です。

 

 

 

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土地家屋調査士試験の履歴書のまとめ

 

ここまで、土地家屋調査士の履歴書への記入方法、就職に役立つのか、そしてどの級からなら履歴書に書けるのか、について解説してきました。

 

  • 記入方法:令和N年N月 土地家屋調査士試験 合格

令和N年N月 土地家屋調査士 登録

  • 土地家屋調査士になるには、国家資格である「土地家屋調査士」を取得だけでなく、土地家屋調査士名簿に登録する必要がある
  • 測量士・測量士補、一級・二級建築士の資格を持っていれば、午前の部は免除される

 



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